上写真=オランダ人FWシャルクはこれまで「シャルキー」と呼ばれていたという(写真提供◎浦和レッズ)
「タイトルを獲得することが大きな理由」
「体が新しいチャレンジを求めていた」
内なる声にまっすぐに耳を傾けた。オランダ人FWアレックス・シャルクはスイスのスーパーリーグで戦うセルヴェットFCから加入。新天地を浦和に選んだ理由をそう明かした。
4月5日にチームに合流し、「初日からアメージングな環境に来たと感じています。すべてがパーフェクトで、練習場のコンディションも素晴らしいし、周りの選手の質、練習への姿勢すべてが質の高いものです。いい姿勢でフットボールに臨んでいます」と大満足の毎日だ。
「浦和レッズというビッグクラブに来てタイトルを獲得することが大きな理由です。それがトリガーになって、自分のメンタリティーにマッチしたので決心しました」
待望のストライカーだ。今季はプレーそのものは悪くないのに、ゴールに届かずに勝ち点を手にできない試合が続いた。U-20とU-21のオランダ代表経験を持つシャルクへの期待は高まる。西野努テクニカルダイレクターも「得点能力、コンビネーション、守備能力とどれも平均的に高い」と評価し、チームの力になると見込んでいる。シャルクも当然、やる気だ。
「もちろん得点することの重要性を感じています。相手にとって特にボックスの中で脅威になるような存在だと、攻撃の人間としての特徴を感じています。もちろん、アシストも重要です」
リカルド・ロドリゲス監督のチームに合ってもう一つ重要なのは、プレーに向かうメンタリティー。「常に120パーセントで、最後まで戦い続けるメンタリティーを持っていると自負しています」と胸を張る。西野TDはそれを「チームメートのために汗をかく」と表現していて、それこそが、チームを高みに引き上げる原動力になるだろう。
両足を自在に操り、どこからでも、難しい体勢からでもゴールを狙い、危険な場所に入り込む迫力についても自信を隠さない。豪華過ぎるアタッカー集団に、また一人加わった強力なタレント。愛すべきボックスの王様が、浦和の鮮やかな再スタートを約束する。