上写真=90分間、集中したプレーで無失点勝利に貢献した山村和也(写真◎小山真司)
■2022年2月26日 J1リーグ第2節(カシマS/観衆27,234人)
鹿島 0-2 川崎F
得点者:(川)知念慶、佐々木旭
しっかり準備してきた
横浜FM戦に続き、谷口彰悟とセンターバックコンビを組み、先発出場。山村は集中した守備で無失点勝利に貢献した。
「本当に横浜F・マリノス戦で負けてしまって、中2日ではありましたけど、しっかり勝てるように準備をしてきました。それが結果につながってすごく良かったです」
今季はシーズンインから復帰に向けてリハビリ中のジェジエウが不在で、FC東京との開幕戦にCBとして先発した車屋紳太郎もその試合の終盤にケガをして離脱。続く2試合目の横浜FM戦で山村は先発したが、4失点を喫することになった。DFとして悔しい思いがあったに違いない。
鹿島戦では、チーム全員が横浜FM戦よりも格段に厳しいアプローチでボールの争奪戦に挑み、高い集中力でプレーした。チーム全体を「間延びしないように」気を配り、鹿島の強力2トップは「チャレンジアンドカバーを意識して」抑え切った。そして、貴重なゴールも導く。
17分、右CKの場面でニアサイドに飛び込むとヘッドでボールをそらし、佐々木旭のゴールをアシストした。「シュートを狙いに行ったんですが、うまくボールを触ることができました。旭がよく詰めてくれてたと思います」。
スーパーカップで浦和に敗れ、開幕戦のFC東京戦は1-0で勝利を収めたものの、相手にボールを握られる苦しい戦いを強いられた。横浜FM戦は2-4で敗戦。3連覇に挑む王者はACL出場のために連戦が続く厳しい日程の中で、調子が上がらず、ケガ人も出て、ともすれば負のサイクルに、はまる可能性があったかもしれない。
鹿島戦の勝利はその点からも大きな意味がある。次戦は、中3日で迎えるホームの浦和戦。「試合に勝ったことはすごくいいことだし、継続していくことが大事。しっかりと勝っていけるよういい準備をしたいと思います」。連勝を目指すと、山村は気を引き締めた。