2月18日に開幕する2022年のJリーグ。サガン鳥栖の開幕戦は19日、アウェーに乗り込んでのサンフレッチェ広島戦だ。サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」では、各クラブの注目選手にインタビューを実施。7年ぶりにプロ生活の原点に復帰した藤田直之が、変革期のクラブを引っ張る覚悟を語っている。

上写真=経験を積んで鳥栖に帰ってきた藤田。様変わりしたチームを引っ張る決意だ(写真◎サガン鳥栖)

早く鳥栖のユニフォームで試合をしたい

――7年ぶりに鳥栖に復帰しました。

藤田 もう始動から1カ月くらい経ったので、かなり慣れました。でも最初にグラウンドに足を踏み入れたときは、すごく懐かしい気持ちと、かなりメンバーが変わっているので新鮮な気持ち、2つが入り混じりましたね。

――鳥栖への復帰を決めた経緯を教えてください。

藤田 今回、鳥栖を離れてから初めてオファーをいただいたんです。オファーがあれば帰りたいと、昔から思っていましたが、セレッソ大阪にも3年間お世話になり、もちろん愛着も、成し遂げたいこともありました。思っていたよりも即答はできなかったです。でも少し考える時間をいただいたら、もう一度、鳥栖のユニフォームを着たいという気持ちが上回り、育ててもらったクラブへの感謝など、いろいろな思いが重なって今回の決断に至りました。

――キャンプ中の写真撮影で、その思い入れのあるユニフォームに袖を通していましたね。

藤田 そのときが初めてでした。戻ってきたという気持ちになりましたし、早くこのユニフォームで試合をしたいと思いましたね。

――背番号も鳥栖で2年目からつけていた14番になりました。ヴィッセル神戸時代もつけた番号ですね。

藤田 もともと14番がカッコいいと思っていたのですが、福岡大のときに初めて14番をつけて、パフォーマンスが良くなったんです。そうしたこともあって、鳥栖での2年目に変更させてもらいました。

――1月17日から約3週間、沖縄県の読谷村で恒例のキャンプを行ないました。どんなことを積み上げましたか?

藤田 川井健太監督が就任し、選手もかなりの数が入れ替わっているので、攻撃はどう崩していくのか、守備はどう守っていくのか、といった基本的なところ、チームの約束事などを共有しました。もちろんキャンプだけですべてが終わったわけではないので、それをベースに積み上げていく必要がありますが、ベースはしっかりできたと思います。

――キャンプ2日目にはクラブ公式ブログに藤田選手の「きついっす」というコメントが掲載されていました。

藤田 確かにそう言ったのですが、他の選手もきついと言っていたので、年齢を重ねた僕だけがきついんじゃないんだな、と安心しました(笑)。きついながらも充実したキャンプになったと思います。

――藤田選手には、どんなことが求められていますか?

藤田 ボランチとしてチームをしっかりオーガナイズしなければいけません。攻撃なら自分が経由地になってスムーズにボールを動かすこと、守備なら相手を押し込んだときの、ボールを奪われた後のボランチやディフェンスラインのリスク管理が大事になります。そこで自分の経験が生きてくると思うので、周りとコミュニケーションを取りながらやっていきたいです。

――前回、最後に鳥栖でプレーした2015年は28歳で、現在は34歳になりました。経験を重ねて、当時とは違う形で貢献できるのは、どんなところだと思いますか?

藤田 僕がこの年齢までサッカーをやれているのは、先ほど言った、チームをオーガナイズすることなどが評価されているからだと思っています。たくさんゴールを決めたり、すごいパスを出したりする派手な選手ではないので、いかにチームを正常に機能させるか、というところで僕の仕事があります。守備なら、前線の選手をうまく動かせば無駄な走りがなくなるし、より良い形でボールを奪い、良い攻撃につなげることができます。前回、鳥栖にいたときも意識していたことですが、他のクラブで6年間経験を積み、磨きがかかったと思っています。


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