2022年のJリーグがいよいよ開幕する。清水エスパルスは2月19日に、ホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦。サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」では、各クラブの新加入選手にインタビューを実施。清水からは4シーズンぶりにチームに復帰した白崎凌兵が登場し、その覚悟を語る。

上写真=4年分の成長をしっかりピッチで示したいと語る白崎凌兵(写真◎S-PULSE)

何がどう変わったのか僕のプレーを見てほしい

ーーいよいよ、2月19日の開幕戦が迫ってきました。新シーズンがスタートする直前の今の率直な思いを聞かせてください。

白崎 楽しみな気持ちでいっぱいですね。キャンプから厳しい練習を重ねてきた成果を試合で早く見せたいです。

ーーどのような試合にしたいですか。

白崎 シーズンの頭から完璧なサッカーを表現するのは難しいかもしれませんが、全員でハードワークして勝利にこだわる姿勢は見せます。準備してきたことにトライするつもりです。

ーー準備してきたこととは?

白崎 一つはボールを保持し、相手を崩していくところです。昨季は得点数が少なかったので、攻撃の部分は意識して取り組んできました。公式戦でも積極的にチャレンジしていきたいですね。

ーー4年ぶりに清水に復帰した白崎選手に懸かる期待は大きいと思います。

白崎 清水を離れて、鹿島アントラーズで約2年半、サガン鳥栖で約半年間を過ごし、成長してきた自負はあります。新しい環境に受け入れてもらうためには、まず自分が何ができるのか、何をもたらすことができるのかを示さないといけません。とにかく走るとか、守備で頑張るとか、チームに一つでもプラスをもたらすことができれば、認めてもらえると思います。新加入の選手が「俺のスタイルはこんな感じだから、これしかできないよ」というスタンスではすぐにフィットできません。移籍して学んだことはいろいろあります。何がどのように変わったのかは、いまここで多くを説明するより、僕のプレーを見てもらった方がいいと思います。

ーー開幕戦はホームに北海道コンサドーレ札幌を迎えます。どのような印象を持っていますか。

白崎 前線に興梠慎三選手が新たに入っていますし、裏への抜け出しなどには気をつけいたいです。特に攻撃陣には個性のある選手がそろっていますし、それを生かす戦い方もしています。攻めのバリエーションは豊富だと思いますが、守備にはスキも見えます。開幕戦では相手の特徴を消しつつ、清水らしさを出して勝利を引き寄せます。

ーー札幌には元清水の小野伸二選手もいますね。白崎選手はプロ1年目にともにプレーしていると思います。

白崎 練習参加に来た高校時代から、ずっと伸二さんのことは見てきました。技術の高さは言うまでもないのですが、人間性も素晴らしい人。僕が言わなくてもみんな知っていますが、本当にすごい選手なので。札幌戦では、僕が成長したところを伸二さんに見てもらいたい。ピッチで対戦するのを本当に楽しみにしています。

ーー今季、白崎選手は背番号18を付けています。新体制会見では「自分の誕生日が18日なので」と話していましたが、かつて小野選手が清水でつけた番号でもありますね。

白崎 僕がプロ1年目(2012年)のときに、伸二さんが背負っていた番号です。今でも鮮明に覚えています。僕の中では18番はいいイメージがあるので、今回は選ばせてもらいました。

ーー小野選手から影響を受けたことはありますか。

白崎 サッカーを楽しむ姿勢ですね。ボールを蹴っているときの伸二さんは、いつも笑顔。プロの世界でサッカーをしていると、うまくいかないこともあれば、イライラすることもあります。でも、楽しむ心を忘れてはいけないし、むしろ一番大切なことだなって。伸二さんを見て、あらためて思いました。

ーー小野選手とともにプレーしたのは2012年。あれから10年が経ちました。サッカーを楽しむ心は忘れていませんか。

白崎 経験をどれだけ重ねても課題は出てくるし、自分の中で足りない部分も見えてきますが、それもまた楽しいです。もちろん、自分の持ち味を出して、思い通りにプレーできるときも楽しいですよ。僕が楽しそうな顔をしているときは、きっといいプレーをしているはずです。メンタルはすごく重要なので。カリカリしていると、プレーにも余裕が生まれませんからね。サッカーを楽しむって、深い言葉だと思います。

ーーサッカーを楽しみながらも、チーム内でこなすべき仕事もあると思います。平岡宏章監督から求められていることを教えてください。

白崎 まずはボールをたくさん受けて、ゲームをつくること。そして、相手にとって危険な位置にパスを出して、得点に絡んでいくところです。プレー面以外でも、経験あるプレーヤーの一人として、チームを引っ張っていかなければいけないと思っています。若い選手たちが多いので、僕から伝えられることもあるはずです。


This article is a sponsored article by
''.