上写真=京都の松田天馬、浦和のキャスパー・ユンカー(写真◎早浪章弘、J.LEAGUE)
■2022年2月19日(土)14:00 J1第1節(@サンガスタジアム)
京都サンガF.C.対浦和レッズ
Jリーグ全体を驚かせたい
12年ぶりにJ1に復帰した京都の松田は、J2の勢いそのまま、J1でも旋風を巻き起こすことを誓っていた。
「サンガらしく、わくわくするような試合を見せたいです。世界を驚かせるサッカーを展開していきます」
開幕戦はホームのサンガスタジアムに、富士フィルムスーパーカップでJ1王者の川崎フロンターレを倒したばかりの浦和を迎える。相手にとって不足はなし。松田は手堅い守備に鋭いカウンターを警戒しつつも、レッズ攻略に自信をのぞかせる。
「120%以上出さないと勝てないですが、サンガらしく壊していきたい」
勝利のイメージはすでにできている。素早い攻守の切り替えで相手のビルドアップを封じ込め、敵陣で奪ったボールを一気にゴールへ。前にボールを運べせないようにプレスを懸け続けるつもりだ。
「走力で負けるないようにする。多くの人が浦和有利と思っているかもしれませんが、その下馬評を覆し、Jリーグ全体を驚かせたいです」
穏やかな表情で話しながら、力強い言葉には意欲があふれていた。
一方、浦和のユンカーはJ2から昇格してきた京都のその勢いを十分に警戒していた。油断することなく、試合の準備を進めている。
「アウェーで戦いますし、やりにくい相手。ハードな戦いになると思います。京都にはデンマーク時代からチェックしていたピーター・ウタカ選手(かつてデンマークリーグで活躍)もいます。最後まで集中を切らすことなく、浦和のスピリットを持ち、100%の力で戦わないといけない」
今季は13人の新戦力が加わり、メンバーは大幅に刷新された。スーパーカップにも出場した24歳の松崎快、22歳の宮本優太をはじめ、若い選手たちがずらりと並ぶ。野心あふれる選手が多く、目をぎらぎらさせている。
「新しいチームとなり、みんな勝利に飢えている。それが強さにつながってくる。噛み合っていけば、いい結果が出る」
昨季、リーグ戦で9ゴールをマークしたエースストライカーは、今季さらなる飛躍が期待されている。来日2年目でJリーグの水にも馴染んでおり、リカルド・ロドリゲス監督の戦術も体に染み込んできた。
「昨季はケガに悩まされ、アンラッキーな部分もありましたが、今季はより良いシーズンにしたいと思っています。天皇杯以外のタイトルも取りたい」
12日のスーパーカップは欠場したものの、リーグ開幕に向けて、コンディションは少しずつ上がってきているという。デンマークから来た点取り屋の本領を発揮したとき、浦和はタイトルにぐっと近づくはずだ。