川崎フロンターレのナンバー10、大島僚太が元気に沖縄キャンプに臨んでいる。昨年は負傷で参加できなかっただけに、仲間とともに厳しいキャンプに励む日々が楽しくて仕方がないようだ。改めて新加入選手のようなフレッシュさで、ケガのないシーズンへ準備している。

上写真=大島僚太が2年ぶりのキャンプで気持ちよく汗を流している(写真提供◎川崎フロンターレ)

ケガの予防に「休みを取りすぎずに」

「毎日、厳しい練習を頑張っています」

 ちょっと照れくさそうに、大島僚太は笑顔だ。「個人としてはほぼ2年ぶりのキャンプで、みんなと一緒に練習できているので充実感を感じながら過ごせています」と、負傷で参加できなかった昨年の分も、と生き生きしている。

 昨年は7月に一度復帰したが、またも長期離脱。10月に再び帰ってくることができたものの、リーグ戦は7試合1ゴールだった。

「去年1年はほとんど試合をしていないので、20シーズンの頃に初めて4-3-3に取り組んで積み上げた整理は、去年1年で崩れた感覚です」

 それがいまの偽らざる自己評価だ。でもだからこそ、「たくさん練習を重ねたい」と意欲はあふれてくる。「僕も新加入の気持ちで臨みたい」とフレッシュだ。

 毎年のことではあるが、新しくこのチームに加わった選手は必ずと言っていいほど、大島の天才的なセンスに触れて感激する。今年も永長鷹虎が「大島さんのスルーパスからシュートを打ってみたい」と目を輝かせた。

「僕自身も新しく入ってきた選手も含めて、いろいろな選手とたくさんサッカーがしたいです。とにかく長い時間、チームと活動をともにしたいですし、そうすることで成長できます。みんながそう言ってくれるのはうれしいですし」

 大島の自在のパスで走り回るチームになれば、昨年からまた一つ、魅力が増すだろう。そのためにも、ケガをしない体作りに注意を払う。

「基本的にチームのトレーニングを全力でやります。その上で、きついからと言って休みを取りすぎずに、筋トレをしたり練習のあとに走ったりすることは継続していこうと思って、キャンプで始めています」

 J1の3連覇、AFCチャンピオンズリーグ制覇に向けて、大島の完全復帰が最高の「補強」になる。


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