京都サンガF.C.は12月27日、ファジアーノ岡山からDF井上黎生人を完全移籍で獲得したことを発表した。井上はJ3のガイナーレ鳥取でプレーしたあと、2021年はJ2の岡山にステップアップ。わずか1年で今度はJ1の京都へと駆け抜けることになった。

上写真=井上黎生人が岡山でのプレーが認められてJ1に挑戦する(写真◎J.LEAGUE)

「新たな場所で、また一からスタートします」

 2021シーズンはリーグ2位タイの失点の少なさを誇ったファジアーノ岡山。その堅守を司ったセンターバックが、J1に挑戦だ。井上黎生人が京都サンガF.C.に完全移籍することが発表された。

 井上は鹿児島実高を卒業後にガイナーレ鳥取へ。6シーズンをJ3で過ごしたあと、2021シーズンに岡山に移ると、有馬賢二監督の信頼を受けて42試合全試合にフルタイム出場する素晴らしいシーズンを送った。その活躍で京都への完全移籍を勝ち取ったというわけだ。一気に駆け上がったJ1でのプレーに期待が集まる。

「僕の夢の一つであるJ1への挑戦。夢へのチャンスを下さった京都サンガのクラブに感謝いたしますとともに前チーム、岡山では沢山の事を学び成長する事ができました。その学びを無駄にせず、証明できるよう誠意を持って努めます。京都サンガに関わる皆様、よろしくお願いいたします」

 岡山では1年という短い期間の所属だったが、大きな成長を遂げた。その環境を与えてくれた人たちへの感謝の思いを明かした。

「ファジアーノ岡山の皆さん、1年間本当に本当にお世話になりました。そして、心からありがとうございます。
 J3からJ2に初挑戦して、初めてのチームがファジアーノ岡山で本当に良かったです。とても誇りに感じています。皆さんのご期待に応えられたかはわかりませんが、学びと成長の1年だったと感じております。
 たくさんの方々に支えられて今があります。J2で全試合フル出場という目標を達成できたのは、サポーターの皆さんの応援が活力になり、ケアをしてくださったスタッフの方々がいて、監督や選手からの教えも自身の学びとなり、決して僕一人では叶わなかった目標でした。
 このクラブに恩を返すことが、今後の目標の一つになります。ファジアーノ岡山で培った事を忘れず、精進してまいります。
 1年と短い間でしたが、これほど想いのある1年は初めてです。
 新たな場所で、また一からスタートします。これからも見ていただけたら嬉しいです。
 本当にありがとうございました。
 行ってきます!!」

井上黎生人(いのうえ・りきと)
■生年月日:1997年3月9日
■ポジション:DF
■身長/体重:180cm/77kg
■出身地:島根県
■チーム歴:RESTA FC - 鹿児島実高 - ガイナーレ鳥取 – ファジアーノ岡山
■出場記録
J2:42試合0得点
J3:120試合7得点
天皇杯:5試合0得点


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