上写真=2012年から浦和でプレーしてきた槙野智章(写真◎Getty Images)
もう少し走り続けたいと考えています
槙野智章が、今季限りで浦和を退団することになった。2012年からプレーし、今季も30試合に出場。25試合で先発するなど主軸を担ったが、新たな契約を結ぶことはなく、新天地を求めることになった。
「『浦和レッズを愛するみなさま』2021年シーズンまだ試合は続きますが、みなさまにお伝えしたいことがあります。このたび、私、槙野智章は契約満了になり、浦和レッズを離れることとなりました。浦和での10年間。僕にとって大きな財産であり、宝物であり、僕の全てです。
ファン・サポーターのみなさんが僕を強くしてくれました。成長させてくれました。みなさんが居なければ今の僕は存在しません。勝っているとき、負けているとき、どんなときでも僕の後押しをしてくれました。みなさんの声が、作り出す空気が、いつも勇気を与えてくれて、だから僕は勇敢に闘えました。その声援で僕はサッカー選手として強くなれたと思っています。
浦和レッズとのお別れの時が、ユニフォームを脱ぐタイミング。と考えていたのですが、今となっては叶わぬ夢となりました。チームは変わりますが、また埼玉スタジアムに帰って来た際には、今まで浴びせたことのない特大の大きな大きなブーイングをしてください。それまでもう少し走り続けたいと考えています。
10年の振り返りで、喜びや、悲しみ、などの多くの感情があり、文章で表しきれませんが、素直な気持ちでいうと、とても悲しいです。寂しいです。それでも僕は幸せです。
ありがとう。浦和レッズ。行ってきます。浦和レッズ。We are REDS!」
サポーターへの感謝のメッセージにあるように、槙野は来季、別のチームでプレーを続ける意思を示した。2022シーズンはアウェーチームの選手として埼玉スタジアムに『帰還』することになるかーー。
■槙野智章 (まきの・ともあき)
・生年月日:1987年5月11日生まれ(34歳)
・出身地:広島県広島市
・ポジション:DF
・身長/体重:182cm/77kg
・経歴:井口明神FC→サンフレッチェ広島ジュニアユース→サンフレッチェ広島ユース→サンフレッチェ広島→1.FCケルン(ドイツ) →浦和レッズ