11月5日、鹿島アントラーズの安西幸輝が練習後のオンライン取材に応じた。チームは11月3日のJ1第34節でサンフレッチェ広島に快勝し、リーグ戦2連勝を挙げた。来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得を目指し、次はホームで浦和レッズと対戦する。

上写真=鹿島アントラーズのトレーニングを行なう安西幸輝(写真◎KASHIMA ANTLERS)

「鹿島のエンブレムをつけるプライドを持って」

 天皇杯敗退の失意を払拭するかのような快勝劇を見せた。昨季は開幕戦で0-3と苦杯をなめたエディオンスタジアム広島での広島戦で、今季は4ゴールを奪って完勝。ラスト5試合の一発目で好スタートを切った。安西幸輝は次のように、広島戦での心境を振り返る。

「天皇杯はクラブとして、スタッフ、選手の全員が欲しいタイトルでした。正直、心にぽっかりと空いたものがすごく大きかったのですが、でも、この鹿島のエンブレムをつけている以上、目の前の試合に勝たなければいけない。そのプライドを持って戦うことを選手間でしっかり認識して、この前の試合(広島戦)を戦いました」

 リーグ戦では2連勝を果たし、11月7日の次節は勝ち点59で並ぶ浦和をカシマスタジアムに迎える。来季のACL出場権が与えられる3位入りを争う相手との上位直接対決でもあるだけに、ホームで負けられない一戦となる。

「(浦和は)夏に加入した選手がしっかり融合して、今はすごくいいチームだと思います。順位は僕らよりも一つ下にいるけれど、勝ち点は変わらないので、次の試合は本当に重要です。ここで勝つか、負けるかで、ACL(出場権)を取れるか、取れないか、変わってくると思うので」

 今季の鹿島に残されたターゲットはACL出場権獲得のみ。無冠のシーズンになってしまったものの、最後は良い形で2021年の戦いに幕を下ろすべく、まずは第35節で迎える浦和との一戦で勝利を挙げてホームのサポーターに歓喜をもたらしたいところだ。

「タイトルを逃してしまって、僕たちは今、来年のACL(出場権)を取ることでしか、サポーターに喜びを与えることができない。ACL出場圏内にしっかり入ろう」

 アジアの舞台へと舞い戻ることを目指し、安西はカシマスタジアムのピッチ上を駆け上がる。


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