上写真=オンライン取材に応じた鹿島アントラーズの相馬直樹監督(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「もう一度、みんなの力を一つにして戦おう」
クラブ創設30周年の今季、タイトル獲得を目標に掲げてシーズンに臨んだものの、天皇杯も敗退して無冠となった。失意の等々力陸上競技場での一戦から1週間がたち、次は11月3日にJ1リーグ第34節広島戦を戦う。「我々にとっては、タイトルを失ってしまった後でしっかりと切り替えられるか。それが問われるゲームだと思います」と、相馬直樹監督は次戦の重要性を説く。
今季のJ1リーグ閉幕まで、あと1カ月ほど。ラスト5試合ではACL出場権が与えられる3位入りを目指す戦いとなる。5連勝してシーズンを終えるためにも、指揮官は「まず、次のゲーム。そこに全精力を注ぎ込んで、勝ち点3を取るということが一番です」と、広島戦での必勝を期す。
対戦相手となる広島は、シーズン終盤に監督交代が起きた。それだけに、「相手もかなり高いエネルギーを持ってくることが想像できます」と相馬監督は警戒し、「それを上回れるようにしなければいけない。相手に飲み込まれないようにするのではなくて、自分たちが相手を飲み込んでいけるように。そういう(試合への)入り方をすることが非常に重要になると思っています」と、試合の立ち上がりから主導権を取りにいく狙いだ。
「特別に何かを変えることはありません。やっぱり、目の前の試合でもう一度、みんなの力を一つにして戦おうと。そこに向かってしっかりと進んでいると思います」
来季の戦いにつなげるための2021年のラストスパートをかけるべく、まずは広島の地で勝利を目指す。