セレッソ大阪の小菊昭雄監督が、自身ホーム初勝利での決勝進出を誓った。優位な状況で迎えるJリーグYBCルヴァンカップで浦和レッズを退け、ファン・サポーターの前でファイナルへの切符を勝ち取るべく燃えている。

上写真=初優勝した2017年以来の決勝進出に向け、練習の指揮を執った小菊監督(写真◎CEREZO OSAKA)

0-0で勝ち抜きも「当然、勝ちにいく」

 10月6日にアウェーで行なわれた準決勝第1戦で、C大阪は12分に先制点を奪われたものの、その後は盛り返して多くのチャンスを作り、66分に同点ゴールを奪って1-1で引き分けた。アウェーゴールを奪い、0-0の引き分けでも決勝進出という優位な状況で第2戦を迎える。

 9月18日の明治安田生命J1リーグ第29節で、同じ埼玉スタジアムで浦和と対戦したときは0-2で敗れていた。「3週間前のリーグ戦で良かったところと、課題を踏まえて準決勝第1戦を戦った」と振り返った小菊監督は、「リーグ戦であれだけボールを握られ、崩されたシーンが多かったので、(今回)慎重になり過ぎたという反省点がある」としながらも、「後半のようにボールを、ゴールを奪いに行くのが、私が大切にしたいサッカー。明日の試合もブレずに、アグレッシブに戦っていきたい」と意気込みを語った。

 無失点に抑えれば勝ち抜けるため、「もちろん我々スタッフは、0-0でオーケーの試合なので、そういったゲームプランも考えている」という。だが「選手に伝えたのは当然、勝ちにいく。勝ってファイナル進出を目指したいと、チームで共有してきた」と強調し、「いままで積み上げてきたサッカーで、ホームでサポーターの皆さんの力もお借りして、勝利でファイナルに進出したい」と言葉に力を込めた。

 気になるのは、最近ホームで敗戦が続いていること。8月末のJ1第26節終了後、契約解除となったレヴィー・クルピ前監督の後を継いだ小菊監督は、就任後のホームゲームはAFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16も含めて4戦全敗。ルヴァンカップ準々決勝もガンバ大阪を退けたものの、ホームでの第1戦は0-1で敗れている。

 自身ホーム初勝利で、初優勝した2017年以来となる決勝進出を果たせるか。「私もそうですし、選手もホームで、サポーターの皆さんと勝利の瞬間を共有したい思いで日々取り組んでいる」と語った指揮官は、「勝ってファイナル進出を決めれば、本当に素晴らしい時間になると思う。その瞬間を皆さんと一緒に味わえるように、チーム一丸となって戦っていきたい」とイメージを膨らませていた。


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