10月6日のルヴァンカップ準決勝で、浦和レッズはセレッソ大阪を迎えた。早々の12分に先制点を決めたのはキャスパー・ユンカー。利き足とは逆の右足でテクニカルに決めたゴールには、本人もびっくりだったのだ。

上写真=ユンカーは先制の場面で、センターバックの間のスペースを見つけて入り込んだセンスも抜群だった(写真◎J.LEAGUE)

■2021年10月6日 JリーグYBCルヴァンカップ 準決勝第1戦(@埼玉/観衆人)
浦和 1-1 C大阪
得点者:(浦)キャスパー・ユンカー
    (C)山田寛人

「当てることだけを考えました」

 山中亮輔が左から送ったセンタリングをゴールに押し込んだのは、右足だった。キャスパー・ユンカー自身が「自分でも驚いた」と明かした、12分の先制ゴールだ。

 左からのセンタリングなら自慢の左足で蹴り込むのが定石だが、「当てることだけを考えました」という冷静なフィニッシュ。2人のセンターバックの間にするりと入っていき、左からのボールに対して体をゴール方向に開いて右足で確実に押し込んで、「クリーンにヒットしてゴールになってよかったと思います」と喜び、チームをリズムに乗せた。

 今季加わったばかりながら、高い決定力で「本物が来た」の呼び声が高い。しかし、MF登録の江坂任と小泉佳穂のテクニシャンを前線で起用するスタイルがマッチしていて、最近では出場時間も減っていた。この試合が公式戦7試合ぶりの先発、ゴールも同じく5試合ぶりと、久々だった。

「何をすればうまくいくか、何をしなければいけないかは分かっているので、リラックスしていつもどおりプレーしました」

 出場の機会が限られていても、その余裕が頼もしい。66分に同点とされて試合は1-1の引き分けで終わったが、まだ半分。中3日で第2戦が待っている。今度は大阪で、もう一度リラックスゴールを決めてみせる。

取材◎平澤大輔 写真◎J.LEAGUE


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