徳島ヴォルティスMF杉森考起が、リーグ終盤戦での貢献を誓った。10月4日のJエリートリーグで先発出場し、約1カ月ぶりの実戦復帰。今後のJ1残留争いで持ち味を発揮し、チームの目標達成の力になるべく燃えている。

上写真=10月4日のJエリートリーグで約30分間プレーした杉森(写真◎石倉利英)

「もっとコンディションを上げたい」

 10月4日にガイナーレ鳥取のホームで行なわれたJエリートリーグに先発出場した杉森は、33分に交代出場するまで中盤の一角でプレー。開始直後の左サイドから右サイドまでポジションを移すなど、幅広く動いてパスの経由地となった。

 今季新設されたJエリートリーグは、『ポストユース』と位置付けられる21歳以下の選手の試合出場と、アカデミー所属選手の飛び級の機会を創出するとともに、トップチームとアカデミー、地域との連携を深める機会を提供することを目的としている(※)。クラブに所属していない練習生もJリーグの承認を得てエントリーが可能で、この日の徳島も大学生や高校生、ユース所属の選手が先発に名を連ねていた。

 そうしたことも影響したのか、連係がかみ合わない場面が多く、杉森も約30分間の出場は当初の予定通りながら、見せ場を作れないまま退くことに。チームも後半に失点して0-1で敗れ、試合後は「練習生やユースの選手も多い状況だけど、しっかりやろうということで、コンセプトに沿ってやりましたが、うまくいかない面もありました。特に攻撃で、なかなかゴールまで迫れなかった」と振り返った。

 明治安田生命J1リーグでは、先発して途中交代した8月29日の第27節・アビスパ福岡戦を最後に欠場が続いている。この日はそのとき以来の実戦復帰で、「めちゃくちゃ重傷というわけではなかったですが、1カ月以上ぶりに試合をして、もっとコンディションを上げなければいけないと思った」と課題を挙げつつ、「次の試合までにもっとコンディションを上げて、絡んでいけるように頑張りたい」と意欲的に語った。

 徳島は直近のリーグ戦2試合に連勝し、降格圏を脱出して16位に浮上した。残り7試合、J1残留という大きな目標へのラストスパートが控えており、杉森も「降格圏から脱出できたので、これから雰囲気ももっと良くなると思う。自分も早くチームの力になっていけるように頑張ります」ときっぱり。「攻撃では前に積極的に仕掛けて、ゴールや得点に絡んでいけるプレーをしたいです。守備でもしっかりハードワークして戦って、チームに貢献したい」と今後の働きをイメージしていた。

※Jエリートリーグの開催概要
https://www.jleague.jp/eliteleague/2021/outline.html

現地取材・写真◎石倉利英


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