上写真=名古屋戦で悪質な行により退場したレアンドロの5試合出場停止が決まった(写真◎山口高明)
ルヴァンカップ準決勝に出られず
レアンドロは22日の名古屋戦で中谷進之介のプレーを阻止しようとアプローチし、その際に右腕を振り上げて、ヒジで顔を打つという危険な行為を働いていた。VARを経て退場処分となったが、こうした行為は今回が初めてではないことから、厳罰を求める声も上がっていた。
クラブの発表によれば、レアンドロ本人と面談を行ない、厳重注意をしたという。本人も事の重大さを認識し、猛省しているとのことだが、Jリーグの規律委員会の処分に加えて、以下の理由とともにクラブ独自の処分が下された。
「クラブとしては、Jリーグ規律委員会の処分を真摯に受け止めるとともに、クラブ独自の処分としてレアンドロ選手に対して2試合の追加出場停止および制裁金の処分を決定いたしました。あわせて関係する責任者の報酬の一部を自主返納することといたしましたので、お知らせいたします」
■処分内容
【Jリーグ規律委員会の処分】
・3試合の出場停止
・罰金30万円
【クラブ独自の処分】
・2試合の出場停止
・制裁金100万円
レアンドロは、30節の浦和戦(9/25)、31節の川崎F戦(10/2)、33節の鹿島戦(10/23)、10月6日のルヴァンカップ準決勝第1戦・名古屋戦、10日のルヴァンカップ準決勝第2戦・名古屋戦の5試合を欠場することになった。
今回の処分について、Jリーグ規律委員会は以下の通り理由を説明している。
「2021年9月22日(水)2021明治安田生命J1リーグ 第32節(FC東京vs 名古屋グランパス)の試合においてレアンドロ選手は主審より退場を命じられた。(公財)日本サッカー協会競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、相手競技者と競り合った際、過剰な力を用いて右腕で顔付近を打った行為は、相手競技者の選手生命を脅かしかねない非常に危険な行為であり、2-2.「選手等に対する暴行・脅迫および一般大衆に対する挑発行為」に相当すると判断し、2試合の出場停止とする。
また、同選手については、2020明治安田生命J1リーグ第8節(2020年8月1日)FC東京vsサガン鳥栖の試合においても相手選手の顔付近に手や肘を使ったプレーがあったとして、当委員会から厳重注意がなされ、さらに第21節2020年10月10日FC東京vsガンバ大阪においても、相手競技者と並走している際に、相手競技者の顔を故意に殴打した極めて悪質かつ危険な行為があったとして、当委員会から3試合の出場停止及び罰金(30万円)を科しておりましたが、今回の同選手の同行為は、昨年と同種の違反行為を重ねていると考えられる為、(公財)日本サッカー協会懲罰規程第11条〔違反行為の重複による加重〕に相当すると判断し、1試合出場停止とし、上記3試合の出場停止及び罰金(30万円)の処分を科すことを決定した」
なお、FC東京は前述の通り、大金直樹代表取締役社長の月次報酬の5%を2ヶ月、古矢武士トップチームマネジメント部長の月次報酬の5%を2ヶ月、長谷川健太監督の月次報酬の5%を2ヶ月間を返納することも発表している。