9月25日の明治安田生命J1リーグ第30節では、横浜ダービーが開催される。2位の横浜F・マリノスがアウェーチームとして横浜FCと戦うが、前節は名古屋グランパスに敗れて優勝のためには負けられない一戦。渡辺皓太も自分の役割をまっとうするつもりだ。キーワードは「変化」。

上写真=渡辺皓太は20試合に出場してJ1のキャリアハイを達成したが、もっともっとプレー時間がほしい(写真◎J.LEAGUE)

「チャレンジするプレーをもっと」

 今季の横浜F・マリノスの29試合中、20試合に出場しているMF渡辺皓太。移籍2年目の昨季の出場は19試合だから、J1における出場試合数のキャリアハイを更新した。

 だが、先発は4試合と残念ながら少ない。そのため「ゲーム体力はやってみないとわからない」と慎重ではあるものの、「場面場面では少ない時間でもいい状態でプレーできている感覚がある」としっかりとした手応えはある。

 チームはここ3試合で鹿島アントラーズに0-2で敗れ、サンフレッチェ広島には3-1で勝って連敗は免れたものの、名古屋グランパスに1-2で競り負ける結果になった。首位の川崎フロンターレとは勝ち点7まで差が開いた。

 渡辺は鹿島戦で9分、広島戦で16分と短い時間ながら試合には出場したが、「出場時間を増やしたいのでもっとアピールが必要」と自分自身に求める。一方で、外から見てきたからこそ、変化が必要だと感じている。

「やっているサッカーは変わったわけではないけれど、ゲームの入り方や失点がゲームの立ち上がりだったり後半に入ってすぐだったりと早い時間が多いと思います。入りのところでいかに集中できるか」

 だからこそ、渡辺の「変える力」が必要になってくる。

「まず相手が割り切って守ってきて、持たされていることが増えています。そういうときにチャレンジするプレーをもっと増やしていければと思っています。まずは先制されないことが大事ですけど、もしそうなったら何かを変えなければいけない、変えるプレーをしなければいけないと思っています」

 このチームに加わって2年、渡辺自身がチームに変化を加えるために、自分自身が変化したという実感を手にしている。

「プレーというよりは精神面のところですね。このチームに来た当初はがむしゃらにやる感じで、何も考えずにやっていたと思います。でもいまは、試合に出たらゲームをコントロールすること、考えながらチームをいい方向に持っていけるようにプレーできていると思います」

 たくさんボールに触ることで自分の良さが出せるから、とにかくボールを触って急所を刺すパスを送り込むことが「変化の象徴」になるだろう。

 次は横浜ダービーだ。相手の横浜FCは最下位だとはいえ、ダービーとなれば順位は関係ない。

「去年は2勝できなかったので、今回はできるように勝ちにこだわってやっていきたい」

 昨季は1勝1敗。今年は4月の前回対戦で21分間プレーして、5-0の勝利の一員になった。次は自らが勝負を決めてみせる。


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