上写真=名古屋戦に向けてトレーニングする安部柊斗(写真◎FC東京)
練習でしゃべり続けている
前節、横浜FCに4-0で快勝したFC東京の中盤で躍動したのは安部だった。素早いアプローチとボール奪取で攻撃に転じるきっかけを作り、チームを力強く前進させた。本人は「ちょっと出足が遅くて何度かファウルで止めてしまうこともあったので、ファウルをせずにボールを狩り取ることができれば」とさらなる高みを求めている。
現状に満足せず、成長を求めるその姿勢は長友佑都の加入によって、より強まったのかもしれない。長く世界の舞台で戦い、FC東京に帰還した明治大の大先輩の存在は、安部にとって大きな刺激になっているという。
「日本代表の左サイドバックは長友選手ですし、すごいところはたくさんありますが、練習でずっと声を出していて、しゃべり続けている。それはやっぱりすごいと思いました。練習が始まってから終わるまで黙ることなく声を出し続けてくれていますし、アドバイスももらっています。それを吸収してもっともっとうまくなりたいと思います」
長谷川健太監督や森重真人も長友がもたらすポジティブな空気について言及しているが、安部もまた、ピッチ内外でそれを感じている。名古屋戦に向けて言葉をかわしたという。さらに「セカンドボールを拾うことや相手の攻撃の一歩目をつぶすことについて、そこを予測して、どういうポジションを取るかとか。細かいところまで話してくれています。なるほどと思うところがありますし、自分からもっとやらないといけないというのも思います」と、大いに刺激を受けている。
次戦の名古屋は、現在3位。FC東京は8ポイント差の8位。ACL出場権を手にするためにも負けられない一戦となる。
「自分たちが上に行くにはしっかりと倒さないといけないと思います」
大先輩から刺激を受け、どん欲に成長を求めている安部。名古屋戦で勝利に貢献することを誓った。