宮市亮がついにJリーグデビューを果たした。愛知県の中京大中京高を卒業してからアーセナル(イングランド)を手始めにヨーロッパでプレー、この夏、横浜F・マリノスに加わって、地元の名古屋グランパス戦で初出場を飾った。しかし、試合は1-2で敗れて笑顔はなかった。

上写真=宮市亮がJリーグのピッチに初めて登場。クロスの質の向上を課題に挙げた(写真◎J.LEAGUE)

■2021年9月18日 明治安田生命J1リーグ第29節(@豊田ス/観衆9,953人)
名古屋 2-1 横浜FM
得点者:(名)中谷進之介、シュヴィルツォク
    (横)杉本健勇

「地元でデビューできたのはうれしいです。でも…」

 ヨーロッパ帰りの宮市亮が、ついにJリーグのピッチに初お目見えだ。横浜F・マリノスが名古屋グランパスのホームに乗り込んだJ1第29節の上位対決。55分に前田大然に代わって左ウイングに入り、初めてJリーグの土を踏んだ。

 中京大中京高を卒業してからイングランドに渡り、アーセナルでプレー。オランダ、ドイツと10シーズンをヨーロッパで戦ったあとに、この夏に横浜FMに加わった。ようやくの日本デビューは素直に喜んだ。

「率直にデビューできたのはうれしいですし、地元でデビューできたのはうれしいです。でも、負けてしまいましたし、僕も途中出場でなかなか試合に入り込めませんでした。歯がゆさは正直あります」

 やはり、手放しでは喜べない。スピードあふれるウインガーだが、ピッチに入ったのは0-2のビハインドの状況で、堅守を誇る名古屋ががっちりとスペースを消しに来て、スピードを上げる場所がなかった。

「あの展開でなかなかスペースがない中で、自分の良さを出せませんでした。最後、シュートやクロスで終わることを期待されていると思いますが、そういう場面は少なかったです」

 対面の宮原和也もスピードがある。縦に抜かせないように巧みに面を作りながら中に誘導させられた。

「縦を切られていたので早めにクロスを上げたりはしたのですが、精度を上げていかないといけません。1点返して、流れがこちらに傾きかけて、同点に追いつきたかったのですが、名古屋に良い形で守られてしまいました」

 日本での最初の一歩は悔しい結果に終わった。「タイトルは皆さんも期待されるところだと思いますが、僕たちは一戦一戦を大事に戦っていこうとやっています」と前を見据える。自身の力を見せつけるのもまた、一戦一戦の積み重ねである。

写真◎J.LEAGUE


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