FC東京がアウェー7連戦を終えて、味の素スタジアムに帰ってきた。その7試合では3勝2分け2敗と勝ち越して、ホームでさらなるパワーアップを図る。ブラジルトリオに迫る連続インタビューの第2回は、アダイウトン。3人がテレパシーで通じ合っているように見える理由を明かした。
画像: アダイウトンは3人の中では年齢で言えば真ん中/写真提供◎FC東京

アダイウトンは3人の中では年齢で言えば真ん中/写真提供◎FC東京

味スタは「気持ちのいい場所」

――8月14日の北海道コンサドーレ札幌戦では、見事に2ゴールを挙げています。

A そうですね。よく覚えています。1点目はハーフウェーライン手前からスタートした速攻で、レアンドロに当ててからまた受けてトラップしてシュートという形でした。2点目はレアンドロが前線で奪い取って、そこから自分がまた受けて決めたものです。ただ、この2ゴールにもかかわらず勝てなくて残念でした(2-3で敗戦)。札幌にはそのあと、ルヴァンカップで対戦して勝ち抜き、挽回できたことは本当に良かったです(1-2、2-0)。

――レアンドロとのコンビネーションが光ったその2ゴールですが、ディエゴ・オリヴェイラも含めた前線のブラジルトリオの関係性がどんどん高まっていますね。

A 練習でたくさんのコミュニケーションを取っていますからね。どこでもらうか、どんなタイミングで受けるか、いい部分を出しあうことを考えているんです。いつもすべてがうまくいくわけではありませんが、攻撃だけではなくて守備も含めて、コミュニケーションを取っていることで貢献できていると思います。

――言葉によるコミュニケーションもそうですが、まるでテレパシーで通じ合っているかのようにも見えます。

A いつもピッチの中でどう動くかを確かめあって、要求しあっているので、試合でどう動けばもらえるか、というようにお互いにだいたい動きがわかって理解しています。それがテレパシーのように見えるのかもしれませんね。

――そんな攻撃の中で、札幌戦のゴールもそうですが、やはりアダイウトン選手といえばスピードとパワーが武器ですね。

A もともと、小さい頃からパワーがあって足も速かったんです。もちろん、練習を積んで磨きがかかっていると思います。やっぱりスピードで抜けていくのはうれしいし気持ちいいですが、ゴールを決めたりアシストできたり、いいコンビネーションができたときはみんなで喜び合っています。

――そんな「気持ちのいい」プレーで、ここからのホームゲームを沸かせてほしいと思います。舞台となる味の素スタジアムは、アダイウトン選手にとってどんなものでしょうか。

A 私も他の選手もホームスタジアムはお気に入りですよね。ファン・サポーターのみなさんがいてくれて、エネルギーが湧いてきます。一番気持ちのいい場所ですね。

飯野一徳通訳が見たアダイウトン
 よく言われるように真面目で、ほかの選手も真面目ですがみんなタイプが違う真面目さです。アダイウトンは、年長のディエゴ・オリヴェイラと年下のレアンドロの間に入ってうまくやっていますね。たまにレアンドロをいじったりもしたりして。

取材・構成◎平澤大輔

 次回はレアンドロが登場する予定です。

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