上写真=三浦淳寛監督は大分を下して連勝達成。FC東京をリスペクトしつつ3連勝への意欲を隠さない(写真◎J.LEAGUE)
「勝負事なのでターンオーバーだけを考えていても…」
3位のヴィッセル神戸は8月28日のJ1第27節でFC東京をホームに迎える。ここまでは、3位争いのライバル、鹿島アントラーズとの直接対決を1-0で制し、大分トリニータとの難しいアウェーゲームは3-1で勝ちきって連勝。三浦淳寛監督は続けて「勝ち点3を取りにいきたいと思います」と3連勝への意欲を明言した。では、どんなふうにして白星を手にするつもりだろうか。
「大分戦からあまり時間がない中で、コンディションのこともありますから状態のいい選手を使いながら、FC東京の強みをケアして、ホームなのでしっかり勝てるように戦っていきたい」
ヒントは、「FC東京の強み」にありそうだ。
「データを見ても数字に出ていますが、カウンターですよね。あとは、セットプレーも強みなのでしっかりケアしたい」
今季はFC東京とは3度対戦している。リーグ戦では3月10日の第3節で2点のリードを追いつかれながらも、最後に振り切って3-2で勝利。一方で、ルヴァンカップでは0-2、0-0と勝てていない。リーグ戦の2つの失点、ルヴァンカップで敗れた試合の最初の失点は、どれもカウンターから仕留められたものだった。データからの分析はもちろんのこと、自分たちが実際に食らった苦い記憶がそう言わせるのだろう。
大分戦から中2日でのゲームとなるから、選手の状態を見極めることも重要だ。この夏に加わった武藤嘉紀は2試合、大迫勇也は1試合に出場したが、トップコンディションを手にするのはこれからだろう。アンドレス・イニエスタも大分戦では82分間プレーしていることもあり、メンバー選考も悩ましい。
「勝負事なのでターンオーバーだけを考えていてもいい結果が出るとは思いません。そこはしっかり見極めながら起用したいと思います。結果を出すためにどうやって起用していくかは難しさがありますね」
ここを乗り切れば、週に1試合と通常のペースがしばらく続く。先を見据えた三浦監督の戦略も見どころだ。