上写真=前節の徳島戦にも出場した鹿島アントラーズの上田綺世(写真◎J.LEAGUE)
「サポーターの思いもあるし、チームの歴史もある」
8月18日の天皇杯ラウンド16長崎戦から9月1日のルヴァンカップ準々決勝名古屋戦まで続く、中2日、3日でのアウェー連戦の真っただ中。雨中のトランスコスモススタジアム長崎で長崎に競り勝ってから3日後の21日、次はノエビアスタジアム神戸でのJ1リーグ第25節神戸戦に臨む。「リーグ戦で上位に食い込むには、また勝つ必要があります。上位を目指す上で一つひとつ勝ちを積み重ねることが大事。目の前の一戦に向けて準備していく必要があると思っています」と、上田綺世は勝ち点3獲得を狙う。
鹿島を最前線でけん引するストライカーは、「出場時間がどのくらいになるかは分からないけれど」と前置きしつつ、神戸戦では「自分の特長を前面に出せたらいい」と話す。4月にカシマスタジアムで行なわれた前回対戦では試合中に腕を負傷しながらも気迫の同点ゴールを決めてチームに勝ち点をもたらし、昨季はノエビアスタジアム神戸で勝利を呼ぶ先制点を挙げている。「試合の状況や、マッチアップする相手の選手、僕の状態に関しても前回とは違うので、同じようにはいかないと思うけれど、どうやって(相手の守備を)崩していくかというのは、(試合中に相手を)見たり、感じたりしながら、自分なりに調整していけたらいいと思います」と、次戦もゴールへ向かって突き進む。
「サポーターの思いもあるし、チームの歴史もある。鹿島のユニフォームを着ることで背負うものは、日本代表にも負けず劣らずだと思うので、そういった思いを僕のプレーで表現できたらいいと思います。それが結果という形になればもっといいので、やはり点を取ることにこだわりながら、チームとしての結果、勝ちというものを多くもぎ取れたらいいです」
神戸撃破に向け、深紅の18番が静かに闘志を燃やしている。