上写真=旗手怜央は前節はベンチ外で休養十分。勝利への貢献に期待がかかる(写真提供◎川崎フロンターレ)
旗手は「自分たちのやりたいことを貫く大切さ」を感じて
川崎フロンターレが臨んでいるACLグループステージI組で、7月8日に行われるのは韓国の大邸FCとの第5節。4連勝の川崎Fが3勝1敗で勝ち点3差の大邸を迎え撃つ構図だが、鬼木達監督は「決勝戦のつもりで」と燃えている。
「ここまでチーム全員の力で4連勝ができていますので、勝ってきた総合力というものを明日の試合でしっかりとぶつけていきたいと思います。決勝戦のつもりで、チーム一丸となって戦いたいと思います」
大邸とは初戦で戦っていて、2度にわたってリードを許しながらも最後は逆転して3-2で貴重な勝利を収めている。そこから7-0、8-0、2-0と大量得点と無失点で首位をひた走るが、やはりグループ最大のライバルには最大限のアラートを発する。
「自分たちがボールを握っていても、相手はカウンターや高さを生かしたパワープレーを前面に出してくるチームですので、まずは相手の良さを消すことも重要だと思っています。ただ、順番的には自分たちが自分たちらしい戦い方をする、それが前回の対戦でも逆転までいった要因だと思いますので、自分たちの力を信じて戦いたいなと思っています」
前節はベンチ外で「お休み」となった旗手怜央も、この試合の重要性を深く理解している。
「ここまで全勝してきて、チームとして良い雰囲気で練習や試合に臨めています。明日は自分たち次第で予選突破が決まると思いますので、相手のことというよりも、自分たちのできることを精一杯やって予選突破を決めていきたいなと思います」
ACLのあとには東京オリンピックも控えているから、このビッグゲームの経験はのちのち生きてくるだろう。
「Jリーグと違って、球際の部分やレフェリーの部分など、いろいろと難しい部分がありますが、自分たちのやるべきことをしっかりやるということを常に考えてプレーしています。自分たちのやりたいことを貫く大切さをACLで戦いながら学べていると思っています」
勝って気持ちよく1位突破を決めたい。鬼木監督の言うように、まさに決勝だ。
「拮抗したゲームになるのではないかなと予想しています。大量得点を取ってきたからといって、自分たちの気の緩みはまったくないですし、前節2-0での勝利だったので明日の試合に向けて気が引き締まって挑めると思います。ただそれと同時に自分たちは毎試合3点以上を取ろうということを目指してやっていますので、そこの部分はぶれずにやっていきます。勝つために3点というのは必要だと思っていますので、どんなゲームであろうとも目指していきたいなと思っています」
鬼木監督の3ゴール宣言もいつも通り。フロンターレらしく戦って、優勝する。アジアの舞台でも変わることはない。