7月7日、第101回天皇杯3回戦が栃木県のカンセキスタジアムとちぎで開催され、鹿島アントラーズは栃木SCと対戦。攻め込みながらも無得点の時間帯が続いたが、試合終盤にエヴェラウドが2ゴールを挙げると、アルトゥール・カイキにも得点が生まれて勝利した。

上写真=鹿島の和泉竜司と栃木の上田康太がボールを奪い合う(写真◎サッカーマガジン)

■2021年7月7日 天皇杯3回戦(@カンセキ/観衆4,442人)
鹿島 3-0 栃木
得点:(鹿)エヴェラウド2、アルトゥール・カイキ

・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF常本佳吾、林尚輝、犬飼智也、杉岡大暉、MF和泉竜司(70分:ファン・アラーノ)、レオ・シルバ(87分:三竿健斗)、ディエゴ・ピトゥカ、白崎凌兵(70分:松村優太)、FW土居聖真(86分:アルトゥール・カイキ)、エヴェラウド

・栃木メンバー◎GK川田修平、DF吉田将也(58分:面矢行斗)、柳育崇、小野寺健也、大島康樹、MF松岡瑠夢、上田康太、西谷優希(83分:佐藤祥)、植田啓太(58分:森俊貴)、FWジュニーニョ(83分:菊池大介)、小堀空(58分:矢野貴章)

「サポーターの皆さんの力が非常に大きかった」

 鹿島は立ち上がりの4分に、守備の連係ミスから松岡瑠夢にシュートを打たれたが、その後は栃木に攻撃を許さず、試合の主導権を掌握する。12分には白崎凌兵とのパス交換からディエゴ・ピトゥカがシュートを放ち、39分にもこぼれ球を拾ったディエゴ・ピトゥカが再びゴールを狙ったが、得点につなげることはできず、スコアレスで前半を終える。

 後半も鹿島は、栃木の守備陣をなかなか崩せず、ゴールを奪えずにいたが、終盤の80分に均衡を破る。右サイドの常本佳吾のクロスからエヴェラウドがヘディングシュートを決めた。さらに90分にはブラジル人トリオの連係からエヴェラウドが2点目を挙げ、貴重な追加点を奪取。後半アディショナルタイムにはアルトゥール・カイキにもゴールが生まれ、鹿島が3-0で勝利した。

「水曜のナイトゲームでしたが、たくさんの我々のサポーターが来てくださり、一緒に戦ってくれました。ありがとうございます。今日は栃木の徹底するサッカーを前になかなかゴールをこじ開けることができず、苦しい展開でしたが、最後まで焦れずに、(サポーターと)一緒に勝利をつかむことができました。サポーターの皆さんの力が非常に大きかったと思っています。栃木はどこでもプレッシャーをしっかりかけてくるし、休ませてくれない。そして攻撃に移れば、前へ、ゴールへと向かう姿勢を常に見せてくる。それを分かっていても、(鹿島は)なかなかいい形でゴール前まで迫る回数がちょっと少なかったです。ただ、選手たちがやるべきことをしっかり、最後まで遂行してくれて、そういった中で必ず空いてくるサイドのスペースからのクロスで、エヴェラウドが強みを出して点が生まれました。最後にカイキにも来日してからの初ゴールが生まれたことも含めて、終わってみれば今日は素晴らしいゲームになりました」

 鹿島の相馬直樹監督はそのように試合を振り返り、苦しんだ末の4回戦進出を喜んだ。

取材◎サッカーマガジン編集部


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