2021年7月3日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループJのグループステージ第4節で、セレッソ大阪はポートFCを3-0で破った。快勝したその試合で先制点を挙げたのが、丸橋祐介だ。豪快に左足を振り抜き、ネットを揺らした。

上写真=先制ゴールを挙げ、全身で喜びを表現する丸橋祐介(写真提供◎セレッソ大阪)

■2021年7月3日 ACL・J組GS第4節(@ブリーラム・スタジアム/無観客)
ポートFC 0-3 C大阪
得点:(C)丸橋祐介、大久保嘉人、坂元達裕

4度目の出場でACL初ゴール

 均衡を破るゴールだった。前回対戦では1-1と引き分けた相手。メンバーが違うとはいえ、試合を優位に進めるためにも先制点がほしかった。そんなチームの思いに応えたのが、丸橋だった。

「トラップがうまくはまって、あとは逆サイドに思い切り蹴るだけだったので、それがいいコースに飛んで行ったので入って良かったです」

 前半12分。C大阪は右コーナーキックを得た。ショートコーナーから滞空時間の長いクロスが上がると、ファーポストで待っていた丸橋にボールがピタリと届いた。

 胸トラップしてボールをコントロール。それと同時にグッと前に出て、コースを作り、左足を一閃。相手守備者が反応するよりも早くシュートを放つと、ボールは勢いよくゴールへ向かい、ポストの内側を叩いてネットを揺らした。

 チームを乗せる一発であり、仲間に自信をもたらす一撃。そして相手を意気消沈させるゴールにもなった。

 その後も丸橋は左タッチライン際に攻め上がっては幅を取り、攻撃に厚みをもたらしてチームのアタックを支えた。タンデム(縦関係)を組む為田大貴との連係もスムーズで、サイドからの攻撃を活性化。ポートFCを後手、後手に回らせた。

 今年でクラブ在籍13年目。アカデミー時代も合わせれば、現在30歳の丸橋の人生の半分以上の時間をセレッソで過ごしてきたことになる。今大会でACLは4度目の出場となるが、2011年、2014年、2018年と、過去にクラブが出場したすべてのシーズンでプレーしてもいる。今大会に懸ける思いは誰よりも強いものがあるだろう。それが、自身のACL初ゴールにもつながったのかもしれない。

 この日の勝利でチームはグループステージ突破に大きく近づいた。過去最高成績は、2011年のベスト8。丸橋は、自らつくった歴史を塗り替えるために今、力強く歩を進めている。


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