浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は2日、オンラインで報道陣の取材に応じ、3日にユアテックスタジアム仙台で開催される明治安田生命J1リーグ第21節、ベガルタ仙台戦への意気込みなどを語った。

上写真=チームの成長に手ごたえを感じていると話したリカルド・ロドリゲス監督(写真◎J.LEAGUE)

いつ、どの薬を処方するかが大事

 じわじわと順位を上げ、いよいよ目標のACL出場圏内が見えてきた。消化試合数にばらつきがあるものの、20節時点で浦和は勝ち点34の5位。3日に敵地で行なわれる仙台戦に勝てば、3位の名古屋グランパスに勝ち点で並ぶ。3連勝を狙うリカルド・ロドリゲス監督は、17位につける仙台への警戒を強めていた。

「シーズン序盤、仙台は難しい時期を過ごしていたが、いまは良くなっている。システムも変えている。ずっと4-4-2でプレーしてきたが、前節の清水エスパルス戦は3バックを採用していた。クロスを多用し、前線はダイナミックに動く。そして、守りも堅い。川崎フロンターレ相手にドローに持ち込んでいる。われわれは勝つために、最高のパフォーマンスを見せないといけない」

 今週は戦術トレーニングで攻撃面にフォーカスして取り組み、堅陣を破るためにコンビネーションなどを確認。相手が5バックでブロックをつくることも想定し、攻撃のイメージを共有してきた。相手の陣形、戦術に応じて臨機応変にポジショニングを変えるリカルド・ロドリゲス監督のスタイルは、チームに深く浸透しつつある。

「試合では状況に応じてプレーできるようになってきた。理解は深まっている。3カ月前にできなかった練習もできるようになっている。どの練習をどのタイミングでするのかが大事。いつ、どの薬を処方するのかを考えないといけない」

 目に見える数字だけではなく、チャンスの数が格段に増えている。ビルドアップの安定感が増し、敵陣での不用意なボールロストも減少。焦れずに攻撃をつくり直し、相手を左右に揺さぶりながら、穴をつく戦法も形になってきた。指揮官は、いまだ成長過程にあることを強調する。

「ポジショニング、状況判断など、伸びしろはある。リーグ後半戦になると、もっとよくなる」

 今夏には日本代表の酒井宏樹(←マルセイユ/フランス)、江坂任(←柏レイソル)をはじめ、デンマーク代表経験を持つアレクサンダー・ショルツ(←ミッティラン/デンマーク)まで加わる。浦和はここからまだまだ強くなるーー。

取材◎杉園昌之


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