浦和レッズは6月10日、日本代DF酒井宏樹がフランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユから完全移籍で加入することを発表した。酒井は現在、U-24日本代表でオーバーエイジの一員として東京オリンピックに向けて活動中だ。

上写真=マルセイユでは主力として多くのスター選手と渡り合ってきた。その経験を浦和で生かす(写真◎Getty Images)

「すべてを含めて今回がベストなタイミング」

 浦和レッズがまたも強力な戦力を加えた。日本代表で長く活躍し、現在はU-24日本代表の一員として活動中の右サイドバック、酒井宏樹だ。

「このたび、浦和レッズに加入することになりました酒井宏樹です。浦和レッズという伝統ある偉大なクラブの一員になることができ、大変光栄に思います。チームのコンセプトを理解し、1日でも早くピッチ内外でチームに貢献できるようベストを尽くしていきます。一つでも多くのタイトルを熱きレッズファン・サポーターのみなさんと共に喜びあうためにがんばっていきますので応援よろしくお願いします!」

 クラブを通して、サポーターにさっそくあいさつした。

 柏レイソルからドイツのハノーファー96に渡ったのが2012年。主力として活躍して、フランスの名門、オリンピック・マルセイユに16年に移った。そのヨーロッパでの日々に終止符を打ち、日本への帰国を決めた。

 現在は日本代表に合流したあと、U-24日本代表のオーバーエイジの一員として活動している。東京オリンピックで金メダルを獲得するチャレンジを続けているが、5月26日にオンライン取材に対応したときに、マルセイユを離れる決意をこんな風に話していた。

「本当に素晴らしい5年間でしたし、マルセイユは大事な場所です。すべてを含めて今回がベストなタイミングだと思って自分で決断しました。だからまったく悔いはないし、すべてを捧げてきました。この移籍が自分にとって正しいものであることは、自分自身でしか証明できないので、これまで以上に結果を残し続けていきたいと思います」

「成長した部分は、見てくれる人が判断することだと思います。ドイツとフランス、その前のJリーグも含めて、すべての国でサッカーが違うのでアダプト(適応)する過程でスタイルが変わっていきました。その国で活躍するためにプレーを変えていきましたから、そういう意味で成長したと思ってもらえるならうれしいことです」

 今度は、リカルド・ロドリゲス監督が植えつける浦和の「リカ・スタイル」に適応していく。

酒井宏樹(さかい・ひろき)

■生年月日:1990年4月12日
■出身地:千葉県
■背番号:2
■身長/体重:183cm/70kg
■ポジション:DF
■経歴:柏マイティージュニアフットボールクラブ→柏マイティーフットボールクラブ→柏レイソルジュニアユース→柏レイソルユースU-15→柏レイソルU-18→柏レイソル→ハノーファー96(ドイツ)→オリンピック・マルセイユ(フランス))
■主な国際大会出場歴:FIFAクラブワールドカップジャパン2011、ロンドン・オリンピック2012、FIFAコンフェデレーションズカップ ブラジル2013、2014FIFAワールドカップ ブラジル、2018FIFAワールドカップ ロシア


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