横浜F・マリノスの天野純が4日、オンラインで取材に応じた。今季のルヴァンカップでも存在感を示しているアタッカーは、札幌を験の良い場所と語り、昨季の再現を誓う。プライムステージ進出を目指して、まずはプレーオフステージ第1戦をモノにするつもりだ。

上写真=昨季からルヴァンカップで決定的なプレーを何度も見せている天野純(写真◎J.LEAGUE)

プライムステージ進出への一歩

 横浜F・マリノスは6日、北海道コンサドーレ札幌とルヴァンカップのプレーオフステージ第1戦を戦う。昨季は一発勝負となったルヴァン杯準々決勝でPK戦の末に退けた相手と、またも顔を合わせることになった

 このカードに、天野純は好印象を抱いているかもしれない。今季はすでにリーグ戦第10節で対戦。試合終盤に右サイドから左足アウトで絶妙な弧を描くパスを通して、オナイウ阿道の同点ゴールをアシストした。残り残り10分からの逆転を呼び込んだのだった。また、昨季のJ1第7節では敗れたものの、先制となるゴールを自ら決めている。

 さらに、昨季のルヴァン杯準々決勝だ。1点を追う77分にゴールを決めて、チームを敗退の危機から救った(PK戦の末に勝ち抜け)。いずれも札幌の地での出来事で、しかも今回のプレーオフステージ第1戦は、前述の昨季ルヴァン杯準々決勝と同じ札幌厚別公園競技場で行なわれる。

「札幌の地が合っているのかもしれないです」と天野は微笑んだ。「(試合)前日のホテルのご飯も札幌はおいしいので、その効果も出ているのかなと思います」と、リップサービスも。つまりはそれだけ験の良い場所だと感じている。

 ただ一方で、札幌にとっても、横浜FMは験の悪い相手ではない。前述の昨季J1第7節では、初めてオールコートでのマンツーマンを採用し、その後の浮上に続けた。独自の戦い方は、現在に至るまで貫かれている。

 1度は苦杯をなめた札幌の戦法について天野は「1人をはがしたらどのエリアでもビッグチャンスになる」と、乗り越える策がすでに頭の中にあった。「チームとして何度も札幌とは対戦しているし、ある程度イメージは皆できている。そういうものを出したいなと思う」。相性の悪くない相手と験の良い場所で対戦。再び活躍する自身の姿を、天野はしっかり描いている。

取材◎杉山 孝


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