上写真=C大阪でのデビュー戦となったダンクレー。桜色のユニフォームも似合っている(写真◎J.LEAGUE)
■2021年5月2日 明治安田生命J1リーグ第12節(@ヤンマー/リモートマッチ)
C大阪 1-1 G大阪
得点:(C)中島元彦
(G)パトリック
「もっといいチームになっていくのではないか」
ついに「セレッソデビュー」だ。ヴィッセル神戸から今季加わったDFダンクレーが、桜色のユニフォームを着てピッチに立った。
J1第12節のガンバ大阪との大阪ダービーがその舞台。日本でのデビューとなったチアゴとセンターバックでコンビを組んでの登場だ。191センチのチアゴ、187センチのダンクレーと大きな壁を築いてG大阪の攻撃を止めていった。
「チームとして立ち上がりから集中できた展開でした。シュートチャンスも作れたけれど、運悪く1点しか取れませんでした。逆にPKを取られて同点になって残念です」
せっかくのデビューを勝利に導けなかったことを悔やんだ。それでもパフォーマンス自体は上々だ。
「自分の開幕としては素晴らしい試合ができました。時が止まっていた分、自分のプレーを見せられたと思います。チアゴとコミュニケーションを取って守れたし、チームとしてまとまってできました」
3月にもC大阪の一員としてプレーする準備をしていたものの、練習中に右足内転筋を痛めてリハビリに努めていた。シュートの瞬間に空振りしてしまって痛めたとのことだが、この日のパフォーマンスを見る限り、もう影響は一切なさそうだ。
レヴィー・クルピ監督の期待も高い。
「センターバックの2人は空中戦の強さを含めて良かったと思います。(同じく初出場のFWアダム・タガートを含め)3人に共通するのは、今日のパフォーマンス以上のものをもっと出せるということです。それは間違いない」
ダンクレー自身も、フル出場してG大阪の攻撃をPKによる1点に抑えたことで、手応えを得ている。
「チアゴと組むことができてよかったと思います。普段からコミュニケーションが取れているのでいいラインが組めたと思います。(松田)陸とマル(丸橋祐介)と最終ラインみんなでコミュニケーションが取れていて、どんどんこの先も話し合ってもっといいチームになっていくのではないかと思います」
次節は2位の名古屋グランパスと戦い、その次には古巣の神戸戦が待っている。「次の試合が待ち遠しい」とダンクレーのやる気はデビューしたことでますます高まっている。