上写真=リーグ戦で9戦負けなしと好調な横浜F・マリノスのポステコグルー監督(写真◎J.LEAGUE)
チャレンジングな試合になる
片や9戦不敗。こなた3連敗中。チーム状況の違いはあれど、横浜FM対FC東京は、直近の状態や成績とは無関係に常に熱く激しく、そして難しいものになるとポステコグルー監督は言う。
「(FC東京は)なかなか良い結果に恵まれていないように見えるかもしれません。ですが、いつもFC東京との試合は良い内容で良い試合が繰り広げられる。監督も本当に優れていますし、良い選手もそろっています。彼らのカウンターは脅威ですし、自分たちはしっかり準備をして、自分たちのサッカーをすることに集中したい」
スキを見せれば、やられてしまう。就任後、過去3年間の対戦で嫌と言うほどをそのことを見せつけられてきた。スタイルのかみ合わせという側面もあるが、ハイラインで前からアグレッシブにプレッシャーをかける横浜FMは、結果的に背後を突かれ、相手の武器とするカウンターに苦しめられることになった。実際、対戦成績では2勝4敗と過去3年間では負け越している。
「FC東京は常にハードワークがして、カウンターに強みを持っている。だから自分たちはしっかり準備しなければいけない。チャンスが訪れたときに決め切れるかどうか。自分たちがどれだけ支配できるかになるでしょう。相手は個の力もあるし、全体がオーガナイズされたチーム。そういう相手に対して、どれだけのことをやれるのか」
戦い方を変えることはないが、指揮官も警戒しているように安易なミスは命とり。たちまちカウンターのえじきになってしまう。横浜FMがボールを保持する展開が予想される中で、注意すべきはボールを失った直後だ。攻撃から守備への切り替えで後手を踏むことなく、素早く対応することが肝要だ。
「いつも簡単な試合にはならない。今回もチャレンジングな試合になるでしょう」
現在4位につける横浜FMは首位川崎Fや2位名古屋よりも試合消化数が3試合少ない。きっちり勝利を重ねていけば、さらなる上位が望める状況だ。カウンターを許さず、敵地で難敵を破って勝ち点を積み上げることができるか。昨季のアウェーゲーム(28節)では、横浜FMが4-0で快勝しているがーー。