上写真=今季のリーグ戦でフル出場を続けている畠中槙之輔(写真◎J.LEAGUE)
通算成績は20勝10分け20敗
横浜F・マリノスが9戦負けなしと好調な理由の一つは、得点力だろう。すでに消化した10試合のうち半分の5試合で3得点以上を記録。アタック陣の破壊力はリーグ屈指だ。そしてもう一つ、勝ち点をしっかり積めている理由に、守備の安定が挙げられる。とりわけここまで10試合すべてに先発し、フル出場しているCBコンビは強力だ。5試合でクリーンシートを実現した。
好調なチームのけん引車の一人、CBの畠中がFC東京戦を前に取材に応じた。
「自分が毎試合やらなければいけないことは分かっています。とにかくチームが勝つことを第一に考えて、自分がまずどうすればいいのかを考えてプレーしたい」
点の取り合いになることもあるFC東京戦だが、気負うことはない。あくまで冷静に、自身の仕事を全うするつもりでいる。
「しっかり良い準備をしたい。相手は前線に強力なアタッカーがいて、いつでも点を取れる選手がたくさんいる。最後まで粘り強く戦ってくるので、そこは油断せずにいきたい」
相手をリスペクトしつつも、その言葉には自信が宿る。
「みんながしっかりパスを受ける意識と、3人目の動きを意識ができるのでミスが減っている」
「僕だけじゃなくてみんなが正しい判断ができている」
チームの好調を語る言葉は力強い。
FC東京との過去の対戦成績は20勝10分け20敗。まったくの五分。勝てば通算成績で勝ち越せる。ただし、勢いは間違いなく横浜FMにあるものの、一筋縄ではいかないのが、この対戦だろう。
「(FC東京戦は)お互いのコンディション状況とか関係ないと思っています」
全力を注ぐべき相手とのガチンコ勝負。畠中は今季6度目のクリーンシートの実現と、効果的なビルドアップで攻撃の第一歩となることを誓っている。