FC東京の長谷川健太監督がルヴァンカップのグループステージ第4節、徳島ヴォルティス戦を前にオンラインで取材に応じた。カップ戦はここまで3連勝を飾り、好調を維持している一方でリーグ戦は3連敗中。指揮官は次につながるような試合にしたいと語った。

上写真=徳島戦に向けてトレーニングする長谷川健太監督(写真提供◎FC東京)

良い状態の選手はリーグ戦でも起用したい

 FC東京は、ルヴァンカップで3連勝を飾り、Bグループの首位に立つ。28日の徳島ヴォルティス戦に勝利すれば、勝ち点を12ポイントまで伸ばし、プレーオフステージ進出が決定する。

「ルヴァンカップでいい成績が収められているのは、どの選手が出ても、しっかり戦えているからだと思います。タスキをつなぐという表現をしますが、しっかりチームプレーができているがゆえの結果。昨シーズン、チャンピオンになることができましたが、今シーズン、まずは予選突破というところをしっかり決めて、リーグ戦につなげることになればと思います」

 徳島戦を前にしたオンライン取材で、長谷川監督は好調の理由について語った。メンバーが入れ替わる中でもチームのためにしっかり戦えている点が大きいと指摘。今季、指揮官はルヴァンカップで結果を出した選手をリーグ戦にも「スライドさせる」としている。そこには、リーグ戦で出番が限られている選手たちのやる気を引き出す狙いがある。徳島戦も「ルヴァンで良い活躍を見せた選手はリーグ戦でも積極的にも起用しています。今回も試合を見て状態の良い選手は、リーグ戦への起用も考えていきたいと思っています」と同じスタンスで臨むつもりだ。

 ルヴァンカップで活躍した選手をリーグ戦へ起用するのには、もう一つ大きな理由がある。カップ戦とは対照的にリーグ戦で勝ち切れず、波乗り切れていない現状があるからだ。ルヴァンカップは3戦全勝で、しかも無失点と好調だが、J1リーグでは3連敗中。カップ戦とリーグ戦で、チグハグな戦いぶりを披露することになっている。

「前回の試合(J1第11節の鳥栖戦)も、入りは非常に良くなっていると思いますが、一瞬のスキを突かれることが、ここのところ試合はずっと続いています。それをどこまで改善できるか。そこがリーグ戦で勝ち点取れるどうかにつながっていく。その点はルヴァンカップから意識してやらせていきたいし、選手たちもそういう意気込みでやってくれていると思います」

 ルヴァンカップの好調をリーグ戦もつなげたいところ。「長いシーズン、1回や2回、こういう時期というのは必ず来ると思いますので、ここをどうやって切り抜けていくのか、それが大事になる。そのきっかけというところで、先週も言いましたけど、ルヴァン経由で、そこで良い試合してまたリーグ戦に向けてやっていければ」と長谷川監督は語った。

 28日の徳島戦から中2日で、FC東京はJ1第12節の横浜F・マリノス戦に臨む。横浜FMは目下、9戦無敗とリーグ戦で好調を維持しているが、FC東京にとってはホームゲームでもあり、4連敗は許されない。今回のルヴァンカップ・徳島戦は、プレイオフステージ進出を決めるだけではない。リーグ戦への弾みとなる内容も、必要になる。どんな形の「ルヴァン経由」になるのか。勝利はマストで、内容も。対する徳島もホームであり、勝てばグループステージ突破の可能性が出てくる。

 注目のゲームは本日28日、19時。大塚スポーツパーク・ポカリスエットスタジアムでキックオフされる。


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