上写真=早川知伸監督は柏を相手に攻めの姿勢を押し出して、公式戦2勝目を目指す(写真◎J.LEAGUE)
「どうしても1勝がほしいので、ベストなメンバーを出す」
「そこはちょっと、言えなくて申し訳ありません」
横浜FCの早川知伸監督は、4月28日に迎えるルヴァンカップ第4節、柏レイソル戦についてそう答えた。
「時間がないので多くのものを選手には与えていませんが、こちらの特徴を生かせるようにして、かつ相手のウイークになるところを突きながら、突破に入るところを探していきたいと思います」
「そこ」とは、こちらの特徴と相手のウイークポイントのこと。詳しく言えないのは、もちろん秘策があるからだ。
直近のJ1第11節では横浜F・マリノスとの横浜ダービーで、0-5というスコアで屈してしまった。リーグ戦ではまだ勝利がなく、それはリーグ最多の32失点ももちろんなのだが、得点がリーグの11試合で7のみという少なさが影響している。ここから反撃していくためには、攻めの姿勢を貫くつもりだ。そのための、秘密の柏攻略法。
その柏は、今季の公式戦で唯一の勝利を手にした相手。ルヴァンカップの第1節で1-0で勝っている。だが、それは3月3日のこと。
「前回対戦で勝利していますが、いまはまったく別のチームだと思います。やり方も選手も違いがある中で、こちらがどう戦ってどう得点できるかにフォーカスしています」
リーグとカップで大会は違うが、大敗したあとのゲームだからなおさら重要だ。その分、警戒心も高い。
「もともと力のあるチームだと思いますし、アントラーズ戦からシステム変更も含めてやることが明確になって、明らかな違いを感じていて、それまでとは別のチームだなという印象です。外国籍選手も新しく入って、試合に出てくると予想していますし、個の力があるのでどう守るか、ですが、それだけではなくて、どう崩していくかはチャレンジしたいと思うところです。守備のところはできることをチーム一丸となって連動していければと考えています」
柏は3バックに変えて左右のウイングバックを前線に押し出す戦いで、リーグ戦3連勝と復調している。新加入のMFアンジェロッティ、FWペドロ・ハウルはすでに直近の徳島ヴォルティス戦でデビューしていて、MFドッジとDFエメルソン・サントスも準備している。
「ゲームの位置づけとしては、どうしても1勝がほしいので、ベストなメンバーを出す予定で考えています」
攻めの秘策を貫いて、勝ち点3を奪い取るつもりだ。