Jリーグは24日、緊急事態宣言対象地域でリモートマッチ(無観客試合)を開催すると発表した。現時点では対象期間中の11試合のうち、7試合について無観客で開催することが決定。残り4試合に関しては開催方式が決定され次第、発表となる。

上写真=期間中に大阪、京都、兵庫で開催されるJリーグ公式戦について無観客で開催されることが決まった(写真◎J.LEAGUE)

力不足を大変心苦しく思っております(村井チェアマン)

 昨日、日本政府より発出された緊急事態宣言では、対象地域で開催されるスポーツイベントに関して、無観客での実施が要請された。これを受けてJリーグは、対象地域である大阪府、京都府、兵庫県で開催される4月25日(日)から5月11日(火)までの期間中のJリーグ公式試合について、リモートマッチ(無観客試合)での実施を決定した。対象試合は以下の通り。

▼J1
・5/1『12節・神戸vs広島』(15時/@ノエスタ)
・5/2『12節・C大阪vsG大阪』(15時/@ヤンマー)
・5/8『13節・G大阪vs川崎F』(18時/@パナスタ)

▼ルヴァンカップ
・4/28『GS4節・神戸vs大分』(18時/@ノエスタ)
・5/5『GS5節・神戸vsFC東京』(15時/@ノエスタ)

▼J2
・5/1『11節・京都vs愛媛FC』(14時/@サンガS)
・5/9『13節・京都vs山形』(14時/サンガS)

 なお、以下の4試合は開催方式が決定次第、発表される予定。

・5/1『J1第12節・FC東京vs横浜FM』(14時/@味スタ)
・5/2『J2第11節・東京Vvs大宮』(15時/@味スタ)
・5/2『J2第11節・町田vs山口』(15時/@Gスタ)
・5/5『J2第12節・東京Vvs群馬』(15時/@味スタ)

 今回の決定について、Jリーグの村井満チェアマンは、ファン・サポーターに向けて、メッセージを発信している。

「昨日、東京都、大阪府、京都府、兵庫県に対し政府より緊急事態宣言が出されました。
 新型コロナウイルス感染症を罹患された方々へ心よりお見舞い申し上げますとともに、皆さまも、一層の感染予防を心掛けていただければ幸いです。
 このたびの政府の『ゴールデンウィークの人流も想定した極めて強い抑制が必要』との見解を受け、地域の医療インフラや市民の健康を守ることを最優先におくべきステージにあるとの理解のもと、緊急事態宣言が発出されている区域においては、政府の方針に沿ってリモートマッチで開催いたします。
 Jリーグは、ファン・サポーターの皆さまとともに試合を開催していくことを基本思想とし、リーグ・クラブが一丸となって感染対策を徹底しながら運営してまいりました。昨年のリーグ戦再開以降、制限付きの応援スタイルなどのガイドラインを遵守いただいたことで、約1,300試合をお客さまとともに開催することができました。改めて、多大なるご協力に感謝を申し上げます。
 これまで専門家から頂戴した知見や多数の試合運営を通じて、Jリーグには、安心・安全な観戦環境をご提供できるノウハウが蓄積されていると自負しております。皆さまには継続して、スタジアムでの温かい拍手で選手を後押ししていただきたいと思っておりましたが、対象試合の会場には足を運んでいただけないこととなり、力不足を大変心苦しく思っております。
 今はまず、ご自身と周囲の皆さま方の健康維持を大切にしていただき、引き続き、お互いの健康を守り合いながらスポーツ観戦を楽しむ文化の醸成に、ご協力をよろしくお願いいたします。
 緊急事態宣言の対象ではない地域におきましても、座席の間隔をあけて観戦いただくために来場人数の上限を設定し、観戦時の直行直帰へのご協力をお願いするなど、自治体と緊密な連携のうえで感染状況に応じて必要な対策を加えながら、更なる感染拡大防止に努めていく所存です。
 なお、選手に対する新たな対策としまして、4月20日より、感染の兆しが見られた場合に試合当日にも検査を行い、陰性が確認されたメンバーで試合を行うオンサイト検査を導入し、安心・安全にプレーができる環境を整備してまいります。
 最後になりますが、新型コロナウイルス感染症対策に懸命にご尽力いただいております医療従事者の方々をはじめ、多くの皆さまに心より御礼申し上げます。

公益社団法人 日本プロサッカーリーグ
チェアマン 村井 満」


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