上写真=レアンドロ・ペレイラは最前線から仲間を鼓舞し続けた。今季初のフル出場(写真◎J.LEAGUE)
■2021年4月22日 明治安田生命J1リーグ第11節(@豊田ス/観衆7,463人)
名古屋 2-0 G大阪
得点:(名)山崎凌吾、相馬勇紀
「攻撃に入ったときにもう少しスピードを上げて」
ガンバ大阪のレアンドロ・ペレイラが移籍後初めてフル出場を果たした。J1第11節の名古屋グランパスとのゲーム。今季3度目の先発出場で、ようやく最後まで戦い抜くことができた。
前節では肩の痛みがあってプレーが難しかったといい、ベンチからも外れていたが、この名古屋戦ではパトリックと組む強烈な2トップで挑んだ。2人のパス交換で前進する見せ場も作り、シュート3本はチーム最多。実はこの日の1本目が今季初めてのシュートで、遅ればせながら攻撃の意欲を形で示してみせた。しかし、試合は0-2の完敗だった。
「僕たちがすべきことは、これまでやってきたことを継続してトレーニングすることです。チームがリーグから長い間、離れていて、そのつけが来ているところです」
新型コロナウイルスの影響で活動が止まっていたから、まだ復調の途上にあるということだ。自身の調子も同様で、「良くなっては来ています。自分自身も継続してやっていくことで、もっと良くなっていきます」と、個人もチームも継続の重要性を明るくはっきりと強調するのだった。
7試合でわずか1ゴールしか挙げられていない、という現状を前にしては、心が揺れ動くのは当然かもしれない。しかし、レアンドロ・ペレイラが訴える「継続」は、方向性を安易に変えることがさらに悪い結果をもたらすことになるという警鐘だ。
「自分たちがやっていることは間違いなく正しいと思います。我慢して継続して、さらにクオリティーを上げていく作業をしなければいけないのです。ラストパスの質を上げることや、攻撃に入ったときにもう少しスピードを上げてボールを前に運ぶクオリティーを上げていきたいと思います。今日、まったくチャンスがなかったかといえば、そうではありませんでした。決めきるチャンスに決められればよかったのです」
その信念と力強いフィニッシュが、得点力不足のチームを救うことになるだろう。