上写真=広島戦で5試合ぶりに復帰したチョン・ソンリョン(写真◎J.LEAGUE)
■2021年4月18日 明治安田生命J1リーグ第10節(@等々力陸/観衆9,720人)
川崎F 1-1 広島
得点:(川)家長昭博
(広)森島司
強い気持ちを前面に出して戦えている
「ケガもありましたけど回復も早く、チームの力になるために最善を尽くそうと思っていました」
5試合ぶりにチョン・ソンリョンが復帰した。3月28日に第2第3腰椎横突起骨折により戦列を離れ、全治4週間の見込みだった。だが、予定よりも早くピッチに戻ってきた。
そのプレーにブランクは感じない。的確な判断と安定したプレーで守備を引き締めた。後半開始早々の48分には、ジュニオール・サントスの高い打点のヘディングシュートにしっかり反応。87分には東俊希のシュート性のクロスを左手を伸ばして弾き、ピンチを防いだ。ゲームの終盤は広島の猛攻を受けることになったが、高い集中力と狂いのないプレー選択でゴールを守った。
65分にはJ・サントスのシュートがポストに跳ね返ったところを森島司にねじ込まれた。ただ、この失点場面でも、シュートそのものには反応できていた。不運にも手前で帰陣した田中碧に当たってボールはゴールに吸い込まれることになったが、ボールはしっかり見えていた。
チョン・ソンリョン不在の間は丹野研太がゴールを守り、チームをしっかり支えた。「誰が出ても選手全員が力を発揮できていると思います。負けないという強い気持ちを前面に出して試合をしていることが、(好調の)要因だと思う」と、競争力のある現状を歓迎し、現在のチーム状態についてポジティブに語った。良好なサイクルを感じているからだろう。
広島と引き分けたことで連勝は5試合でストップすることになったが、開幕12戦不敗はクラブ記録。2位名古屋グランパスとの連戦を前に(4月29日、5月4日)、数々の大舞台を経験してきた守護神が復帰したことは大きい。首位決戦でさらなる記録更新はなるか。GWの2連戦に注目だ。