上写真=クルークスがJデビュー。FC東京戦の78分から入って勝利に貢献した(写真◎J.LEAGUE)
「シュートやクロスを皆さんの前で見せたい」
ボールを持つたびに、スタンドが沸いた。アビスパ福岡の新外国籍選手の一人、ジョルディ・クルークスがJ1第10節のFC東京戦で待望のデビューを果たした。
78分に杉本太郎に代わってピッチに入った左利きのMFは、右サイドハーフへ。1-0でリードしていて、FC東京の猛攻をかわしつつチャンスがあれば追加点を狙う、そんな状況でのデビューだった。
「試合ができたことをとてもうれしく思います。美しく素晴らしいチームですぐに試合に参加できてとてもうれしいです」
ボールを足元に置いて飛び込ませておいて、自慢の左足でひらりとかわすプレーでスタンドのため息を誘う。長谷部茂利監督も「プレーに余裕があった」と目を細めた。1月8日に加入が発表されてから3カ月以上が経過、ようやくのデビューにファン・サポーターもそのプレーに目を凝らした。
「すべてに感謝しています。初めてプレーして、大きな拍手をしてくれてプレーしやすかったです。またすぐに会えるのを楽しみにしています」
最初のゲームで勝利の一員となり、サポーターからの拍手にお礼を述べた。
「得意なのはハードなプレーです。速さも特徴で、シュートやクロスを皆さんの前で見せたいと思っています」
8人もの外国籍選手が所属することになった今季の福岡だが、左利きという特徴と長谷部監督が求めるタフなタスクをこなせることをアピールした。
「チームにとって重要な選手になることが第一です。その中で、10ゴール10アシストを目標にしています」
具体的な数字も自ら口にして挑む、新天地での日々。
「楽しくリラックスしてプレーできました。これから成功していくことを楽しみにしています」
ファン・サポーターももちろん、同じ気持ちだ。