上写真=4月16日、鹿島アントラーズのトレーニングを行なう上田綺世(写真◎KASHIMA ANTLERS)
「悔しさをすごく感じています」
前節の札幌戦では、今季のリーグ戦2点目を挙げた。ケガもあり、開幕から7節までゴールを奪えていなかったが、ここに来て2戦連発。しかし、チームは勝ち切ることができず、4月14日にクラブからザーゴ監督の解任が発表された。「すごくリスペクトしていたし、すごく残念でした」と、上田綺世は無念の思いを募らせる。
「昨年の終盤の強さを今年の頭から出していれば、ザーゴさんの状況も変わったでしょうし、今のチーム状況も変えられたと思います。その悔しさを僕はすごく感じています」
それでも、17日には次節の徳島戦を控えている。チームを最前線で引っ張るストライカーは、「チーム状況はいろいろと変わったけれど、試合は続くし、僕らはパフォーマンスをどんどん上げていかなければいけません。試合に向けて良い準備をしていけたらいいです」と次なる戦いを見据える。
チームを去った恩師に対し、「目標を“優勝”としていたので、それを見せられれば一番」と上田は話す。苦しい状況下でも、タイトルを目指す思いは変わらない。むしろ、その目標を果たすために指揮官が交代したのだから、一刻も早く立て直し、上位へと巻き返していく構えだ。
「今の状況を打開すること、このチームで結果を残すことを僕は第一に考えています。今の結果じゃ絶対ダメだし、ここから全部勝って優勝するくらいの気迫を見せていきたいと思います」
静かに闘志を燃やす18番と深紅の戦士たちは、相馬直樹新監督の下で再び栄光を目指し、反撃を開始する。