上写真=左から小川諒也、渡辺剛、田川亨介(写真◎Getty Images)
クラブのパフォーマンスが代表につながる
21日に行なわれるホームの仙台戦を終えて、小川諒也はA代表、渡辺剛と田川亨介はU-24代表に参加する。3人の代表選手が口をそろえたのは「まず目の前の試合に勝つこと」。すなわち仙台戦に勝って、代表活動に臨みたいということだった。
「チームの試合が優先、しっかりやってしっかり勝っていきたい。仙台はサイド攻撃からの失点が多い印象なので、自分たちで狙っていきたい。(FC東京は)ここまで締まったゲームができていない。無失点はルヴァンカップの試合(徳島戦)しかなかった。仙台戦はしっかり戦いたい」
無失点勝利を狙うと話したのは小川だ。左サイドバックとしてチームのサイド攻撃の担い手となり、仙台攻略に貢献することを誓った。今回の招集に「驚いた」と話すが、一方で「ここからが勝負」と、定着に意欲を示している。代表活動へ弾みをつける意味でも勝利はマストだ。
一方、U-24代表に選ばれた渡辺は常々、日々のパフォーマンスが代表活動につながると話してきた。今回の選出については「オリンピック前の重要なタイミングで選ばれたと思います。アルゼンチン戦で自分の持っているものをアピールすることが生き残りにつながる」と意気込みを語る。昨年1月に参加したU-23アジア選手権ではグループステージで敗退し、屈辱を味わった。以来、成長を誓って真摯にサッカーに向き合ってきた。ACLのタフなゲームやルヴァンカップ優勝など大きな経験を積み、1年前より成長した自負もある。「アジア選手権で結果を残せなかった。ただあの経験があったから成長できたと思います」。その思いを、自身の成長を、あの大会以来の対外試合となる今回のアルゼンチン戦で示したいという。
渡辺と同じくU-24代表に選出された田川も、クラブでの好調が代表につながるとの思いを持つ。実際、今季のハイパフォーマンスが代表の扉を開いた印象だ。ここまでリーグ戦で2ゴールを記録し、ルヴァンカップの徳島戦でも決勝点を挙げている。その積極性については長谷川健太監督も高く評価するところ。本人も「得点を取る感覚というのは研ぎ澄まされている」と、自身の好調を認める。今回の選出については「本番に近いところで選ばれたので、責任もあると思っています。FWなので点を取り続けることにこだわってやっていきたい」と、今後も変わらぬ姿勢で「点を取り続ける」と話した。
A代表は25日に日韓戦(横浜・日産)、30日にモンゴル戦(千葉・フクアリ)に臨む。そしてU-24代表は26日にFC東京のホームである味の素スタジアムで、29日に北九州のミクスタでU-24アルゼンチン代表と対戦する。今日21日の仙台戦は3人にとって代表活動前、最後の試合になる。そしてチームにとっては開幕から続く7連戦のラストゲーム。勝利で終えて、気持ちよく代表のユニフォームに袖を通したいところだろう。3人のプレーに、注目だ。