上写真=横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督(写真◎Getty Images)
松原、畠中の代表選出はうれしい
横浜F・マリノスのファン・サポーターにとっては、少し寂しい週末となる。選手やスタッフに新型コロナウイルスの陽性反応が出たガンバ大阪が活動休止中のため、今週末の試合が中止になったからだ。
チームは現在3連勝中。今週末の試合が中止となったことで日程は過密ではなくなる一方で、勢いが止まる懸念もある。ただ、指揮官はまったく心配しておらず、前向きだった。
「試合がコンスタントにある中で、今は良い状態で来ている。試合をできたらいいかもしれないが、疲れている選手やこのスケジュールでも出続けている選手もいる。リカバーの時間を取れるし、それ以外のケガ明けやまだ試合に絡んでいない選手がしっかり調子を上げていける良い期間になるかと思う」
プレシーズンキャンプで負傷した喜田拓也や和田拓也、天野純らが、チーム練習に戻ってきている。そうした選手たちが完全復活すれば、チームにとっては強い追い風となる。
インターナショナルマッチウィークも挟み、来週末にはルヴァンカップがあるものの、リーグ戦の前節と次節の間は16日間も空くことになる。だが、チームは良い刺激を受けることにもなりそうだ。松原健と畠中槙之輔が、日本代表に選出されたからだ。指揮官も二人の代表選出には、エールを送った。
「(2人の選出は)うれしいし、やっていることが間違っていないと証明できた。私がこのクラブに来た1年目に天野や山中(亮輔=現浦和レッズ)も日本代表に選ばれて、畠中、今回は松原が選ばれた。代表に関わる選手たちがいることは本当に誇らしいし、うれしいこと。やっていることが実っていることが見えて、本当に良かった」
1都3県に出されている緊急事態宣言が21日に解除されることで、まだ入国できていないスタッフや新外国人選手レオ・セアラの合流が近々、可能になるかもしれない。「私たちだけではなく、他のクラブにとっても、(スタッフや選手の合流が)1日でも早く実現すればいいと思う」。指揮官も、早期の合流へ希望を語った。
22日には新しい試みとなるJエリートリーグで名古屋グランパスと対戦し、27日にはサンフレッチェ広島とルヴァンカップ第2節を戦う。若手やケガ明けの選手の状態を見るには、この小休止期間は絶好の機会と言える。