浦和レッズは前節、リカルド・ロドリゲス監督の体制になって初めての勝利を手にした。その勢いを生かして次にぶつかるのは、横浜F・マリノス。ロドリゲス監督が「似ている」とする攻撃的なチームに、攻撃で立ち向かっていく。

上写真=前節でまずは自身初のJ1勝利を手にしたリカルド・ロドリゲス監督。次も横浜FMに一歩も引かないつもりだ(写真◎Getty Images)

「いまはあまりメンバーを変えずに浸透させたい」

「アイディアや考え方は似ていると思います。サッカーの中で何を好むかも近いところがあると感じています」

 アンジェ・ポステコグルー監督率いる横浜F・マリノスが、浦和レッズの次の相手だ。リカルド・ロドリゲス監督は彼らにそんな親近感のようなものを抱いているという。

 横浜FMはアビスパ福岡から、浦和は横浜FCから、前節でうれしい今季初勝利を収めて、ともに上り調子。ボールを大事にして常に相手ゴールを狙う攻撃的な姿勢を、遠慮なくぶつけ合う好ゲームになりそうだ。

「マリノスはいいチームです。前線からの激しいプレスがありますし、ポゼッション率もリーグで一番高いでしょう。そして縦へのプレーがあって、シュートやドリブルにスピードがあります」

 警戒している。でも、だからといって自陣に引きこもるつもりはない。

「私たちもボールを保持してプレーできればと思っています。守備のことだけを考えてカウンターを狙うことはしたくはありません。勇敢に仕掛けていって、レッズのアイデンティティを見せたいと思います」

 同じ方向性のフットボールだとはいえ、相手は現体制の下で2019年にJ1で優勝もしている。向こうに一日の長があるのは明らかだ。でも、こちらの流儀を取り下げてしまえば、永遠に追いつけない。

「努力を重ねて正しいステップを踏みながら成功したいと思います。大事なのはアイデンティティです」

 そう強調するのだ。その強い意志を、初勝利で手にした自信が後押しする。

「勝利というのは常にいい影響があるものです。そして、選手の自信をつくります。方向性が間違っていないと感じますし、チームが一体となって意欲的に戦えます。サッカーの内容が結果につながった、とても素晴らしい勝利でした」

 運や偶然に左右されることなく白星を手にした、という事実が、「正しいステップ」を進んでいる証拠になる。

 ある程度、選手を固定して戦っているのも考えあってのこと。

「同じメンバーで継続性や連動性を持たせて、サッカーを浸透させようとしているところです。新たに就任した1年目であり、就任直後なのでそうしています。5、6人を代えてしまうと安定感がなくなる印象もあり、いまはあまりメンバーを変えずに浸透させたい時期だということです」

 もちろん練習での取り組みではすべての選手に細かく目を配っているとも話す。ベースが完成すればその次に飛び出す「新星」も見極めているわけだ。

 ロドリゲス流をぶつける試金石として、横浜FMは最高の相手だろう。4試合目でどんなことができるのか、遠慮なく攻め抜くつもりだ。


This article is a sponsored article by
''.