ゴール後に歓喜の輪を作る清水エスパルスの選手たち（写真◎J.LEAGUE）
■2021年2月27日 J1リーグ第1節（@カシマ/観衆9,312人）
鹿島 1－3 清水
得点：（鹿）荒木遼太郎
（清）チアゴ・サンタナ、後藤優介、オウンゴール
・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF小泉慶（87分:松村優太）、犬飼智也、町田浩樹、永戸勝也（87分:広瀬陸斗）、MFファン・アラーノ（63分:荒木遼太郎）、永木亮太（81分:白崎凌兵）、三竿健斗、土居聖真（87分:遠藤康）、FW 上田綺世、エヴェラウド
・清水メンバー◎GK権田修一、DF原輝綺、ヴァウド、鈴木義宜、片山瑛一、MF中山克広、竹内涼、中村慶太（74分:河井陽介）、カルリーニョス・ジュニオ（90+1分:金子翔太）、FW ディサロ燦シルヴァーノ（63分:後藤優介）、チアゴ・サンタナ
同点ゴールが「試合のカギになった」
ロティーナ新監督を迎えた清水は、ザーゴ監督体制2年目の鹿島と敵地カシマスタジアムで対戦した。前半、鹿島に最初の決定機を作られる。30分、MFファン・アラーノのクロスからFWエヴェラウドにヘディングシュートを放たれた。だが、この場面はGK権田修一に阻み、こぼれ球をMF土居聖真に打たれるも、今度はポストが弾いた。清水のチャンスは35分、MF中村慶太から左サイドのMFカルリーニョス・ジュニオにボールが渡り、最後はゴール前のMF中山克広がシュート。しかし、枠を外れて前半はスコアレスで折り返す。
後半、清水は鹿島に先制点を献上する。75分にセットプレーからMF荒木遼太郎に決められた。劣勢となったが、すぐさま同点に追いつく。78分、左サイドのMF河井陽介のクロスにゴール前で中山が反応。ボールはFWチアゴ・サンタナの足元に収まり、冷静に左足でゴールネットを揺らした。さらに、83分にはMFカルリーニョス・ジュニオのクロスにMF後藤優介が頭で合わせて逆転。88分には相手のオウンゴールで3点目が決まり、勝負あり。
「前半は両チームがゲームを支配しようとした、拮抗した展開でした。相手のチャンスで権田がスーパーセーブをしました。後半、鹿島がゲームをより支配する形でスタートし、（清水は）彼らのプレスを抜けて、ボールを運ぶことが難しい状況でした。その状況から鹿島がコーナーキックで1点を取りましたが、その後すぐに同点に追いついたことが試合のカギになったと思います。鹿島にとってはあの同点ゴールは大きなダメージであり、ショックだったでしょう。また、その中で2点目もすぐに入り、難しい試合を物にすることができました」
試合後、勝利を挙げたロティーナ監督はそのように試合を振り返った。
取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE
