2021年のJリーグがいよいよ今週、開幕する。サッカーマガジンWEBも参加する「DAZN Jリーグ推進委員会」では、各クラブの注目選手インタビューに加えてチーム紹介も展開。清水エスパルスはロティーナ監督を迎え、11人の即戦力も加えてパワーアップした。

上写真=新加入の日本代表GK権田修一の存在は大きい。堅守のチームに生まれ変わるか(写真提供◎清水エスパルス)

リーグワースト失点の汚名を返上する!

 ストーブリーグの中心は清水エスパルスだった。昨季までセレッソ大阪を率いていたロティーナ監督を迎え入れ、各チームの主力を次々と引き入れて即戦力を11人も加えた大型補強が話題を呼んだ。中でも、新体制におけるチームづくりでキーマンになりそうなのは、GK権田修一とDF片山瑛一だろう。

 日本代表でもある権田は最後の砦としての信頼感はもちろん、SVホルン(スイス)、ポルティモネンセ(ポルトガル)と海外も含めた多くのクラブで培った経験を、チームの一体感を生み出すために使うすべを知っている。竹内涼、鈴木義宜とともにキャプテンにも就任した。

「キャプテンが何かするというよりも、まずはそれぞれが責任感を持ってやることが大事だと思うので、そういった部分をチームメイトに要求していきたいと思っています。個人的にはポルトガル語を理解することができるので、チームに多く在籍するブラジル人と日本人がうまくコミュニケーションをとる懸け橋となり、みんなが一つになれるような手助けをしたと思います」

 さっそく意欲を語っている。

 昨季までC大阪でロティーナ監督の下でプレーしていた片山は、いわば「秘蔵っ子」。「キーパー以外であればどこでもこなせる自信はあります」と自らアピールしたように、ユーティリティーな能力が自慢だ。C大阪では最終ラインでも中盤でもプレーできるために重用され、J1でキャリアハイの32試合に出場した。監督の意図をピッチの中に浸透させていく役割をこなすことができるから、いわばピッチの中の監督として期待されそうだ。

「ロングスローを投げられるのでそこも見てほしい」と飛び道具も持っていて、「どういうポジションになるかは分からないですが、最低失点に抑えて得点やアシストという目に見える結果を残したい」と攻守に貢献することを誓っている。

 新加入選手で言えば、大分トリニータから入った鈴木義宜、横浜FCから加わった中山克広、サガン鳥栖から移籍した原輝綺も注目株。鈴木の安定感は揺るぎなく、中山はサイドアタックに欠かせないスプリント能力を備えていて、原はボランチだけではなくサイドバックやセンターバックもこなすことができる知性派だ。

 2018年は69、20年は70の失点を浴び、2年連続でリーグワーストを記録してしまった。守備の構築に定評のあるロティーナ監督の就任は理にかなっていて、まずは堅守を身に着けつつ、昨季の主力も多く残留した他チームがうらやむ陣容で、攻守にバランスのいい集団に進化していく。


This article is a sponsored article by
''.