湘南ベルマーレの三幸秀稔が10日、沖縄2次キャンプのトレーニング終了後、オンラインで取材に応じた。昨シーズンは出場機会が限られたが、キャンプで積極的にアピール中。気持ちも新たに臨む加入2年目シーズン、決意を語った。

上写真=レノファ山口から加入2年目となる三幸秀稔(写真提供◎湘南ベルマーレ)

明るく厳しく楽しくできている

 今シーズン、中盤のグループのまとめ役を担う三幸は、キャンプから意欲にあふれている。J2のレノファ山口から完全移籍で加入して2年目。昨季は思うように出場機会をつかめず、個人的には満足できる1年ではなかったが、しっかり自己分析をして、新たなシーズンに臨んでいる。

「自分の基準とチームの基準が合っていなかったです。でも、1年間、やり続けたことで僕も変わってきました」

 迷いのあった攻守の切り替えは、チームに求められる基準を満たすようになってきた。追いかけてプレスをかけ、ボールを奪い切っている。守備の判断力が向上したという。

「良い守備があってこそ、良い攻撃がある」

 すっかり考え方が変わった。相手ボールであっても奪い返せば、前向きの状態でプレーできることを再確認。浮嶋敏監督からは映像、作戦ボードで綿密な指示を受けており、ピッチでの再現性を高めることに力を注ぐ。キャンプでは確かな手応えを得ているようだ。

「練習試合でも、その形から点を取れています」

 前向きでボールを奪う回数が増えたことで、持ち味をより発揮できるようになった。テンポよくパスを散らし、大胆なサイドチェンジで局面を打開する。

「相手最終ラインの裏に落とすパスは得意です。うちのチームのサイドは走力があるので、僕のストロングも生かしやすい」

 ゴールに直結するパスも大きな武器。違いを生み出すプレーメーカーは、自信に満ちている。仲間たちと切磋琢磨しながら日々を過ごし、充実しているようだ

「明るく、厳しく、楽しくできている。チームとしても、新しい攻撃的なことにチャレンジしています」

 JFAアカデミー福島からヴァンフォーレ甲府に加入し、J3のSC相模原、J2の山口で長くプレーしてきた。J1では通算5試合の出場のみ。苦労を重ねてきた27歳は、今季こそJ1でその実力を遺憾なく発揮するつもりだ。


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