上写真=マスクをして取材に応じるグローリ。その守備は福岡の魅力だ(写真◎スクリーンショット)
「必ず残留しなければなりません」
ポルトガルのマリティモから加入した2020年シーズンは、来日1年目ながら28試合に出場して2得点。堅守福岡の最終ラインで奮闘した。189センチの長身を生かした空中戦の強さはもとより、ゴール前で体を張り続ける魂のディフェンスに心を揺さぶられたサポーターも多かっただろう。
昨季は開幕直前の2月18日に加入が発表されたので、プレシーズンをチームメートと過ごすことができなかった。開幕直後に中断期間があって溶け込む時間もできたが、今季は最初からしっかりと一緒にトレーニングを積むことができる。1月30日からのキャンプが楽しみだ。
「チームに合流できて、練習に入れてうれしかった。チームでトレーニングできることに常に喜びを感じています。久々に見る顔や、新加入選手もいて、彼らとの連係をリーグが始まるまでに深めていければと思います」
「リーグが変わることで順応していかなければならないですが、1年目のアドバンテージを持って臨めると思います」
気になるのはコンディションだ。再来日して2週間の自主隔離期間を要しただけに、心身ともに我慢が必要だった。
「あまりできることはありませんでしたが、フィジカルがゼロにならないようにしていました。チームトレーニングに入ることができて、午前と午後の2回練習もあったりするので、フィジカル面を強化するには大事な時期です。ここからはトレーニングマッチも重ねて、フィジカルだけではなく試合勘も取り戻して上げていければと思っています」
長谷部茂利監督はJ1リーグで10位、ルヴァンカップでベスト4を目標に掲げている。
「アビスパの歴史で、昇格した翌年に残留したことがないと聞いています。ですから、必ず残留しなければなりません。そこに力をかけなければなりません。そして、10位以上という目標があっても、その上を目指していかなければいけません」
グローリは自慢の堅守で歴史を変えるつもりだ。
「J1で長くプレーしているクラブも、私たちより優れた環境を持つクラブもあります。でも、試合するのはピッチの中の11人対11人です。私たちはサプライズを起こす戦いをしようと思っています」