FC東京のキャプテン、東慶悟が柏レイソルとのルヴァンカップ決勝を前に、公式会見に登壇した。2019年シーズンにあと一歩でリーグ優勝を逃した経験を踏まえ、今回こそはの思いは強い。タイトルへの思いを語った。

上写真=前日練習を終え、会見に臨んだ東慶悟(写真◎J.LEAGUE)

優勝か準優勝かは大きな差

 2019年はJ1で首位を走りながら、シーズン終盤になって横浜F・マリノスに順位を逆転され、2位にフィニッシュ。優勝を逃すことになった。キャプテンの東は今でもその悔しさを忘れていないという。

「去年(=2019年)はリーグ戦を首位で走ることが多くて、終盤にマリノスさんに抜かれる形になって、改めて1位と2位の差というのを痛感した1年だったと思う。今回もシチュエーション的には同じだと思うし、この1位か2位か、優勝か準優勝かというのは大きな差。それを経験できているので、同じ経験をしたくない。試合が終わって喜べるようにしたいと思っています」

 その19年シーズンは最終節で横浜FMとの直接対決に敗れ、目の前で優勝されることになった。同じ経験をしたくない、というのは東の偽らざる気持ちだろう。

 勝って、笑顔でシーズンを終えるために重要なのは、「東京らしく」戦うことだと話す。それはケガで4カ月近く戦列を離れてた時に確認したチームの「強み」だった。

「20試合以上、外から試合を見ましたが、改めてアグレッシブさが東京の良さだと思うし、それをやれているときは勝っている試合が多いなという印象がある。そういうところを決勝でも出してきたい」

「東京の良さであるアグレッシブさだったり、ファストブレイク、ゴールまで速いところを、心掛けてやっていきたいと思っています」

「本当にクオリティーの高い選手がそろっていると思うし、ハードワークだったり、チームとしても素晴らしい」と相手の柏をリスペクトしつつも、「前線でチャンスを作らせないことが大事になってくると思うので、その回数をなるべく減らせるようにしたい」と展開はイメージ済みだ。その中でFC東京の持ち味を出せれば、勝利はおのずと手にできる。

「勝ちに飢えている。これまでタイトルを取ったことがないので、そこに対する思いは強いし、それをピッチで表現したい」

 FC東京にとっては2011年の天皇杯以来、そして自身とっては初めてとなるタイトル。東は全身全霊でカップをつかみにいく。


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