上写真=攻められる時間が続いたG大阪だが、昌子ら守備陣がゴールを許さなかった(写真◎J.LEAGUE)
■2020年12月16日 J1リーグ第33節(@ニッパツ:観衆3,898人)
横浜FC 0-2 G大阪
得点:(G)倉田秋、パトリック
・横浜FCメンバー◎GK六反勇治、D瀬古樹、伊野波雅彦、小林友希、武田英二郎(82分:袴田裕太郎)、MF中山克広(67分:松浦拓弥)、安永玲央、佐藤謙介(72分:手塚康平)、齋藤功佑、FW皆川佑介(67分:瀬沼優司)、斉藤光毅(82分:カズ)
・G大阪メンバー◎GK東口順昭、DF昌子源、藤春廣輝、三浦弦太、髙尾瑠、MF倉田秋、矢島慎也、奥野耕平、山本悠樹、FWパトリック(90分:塚元大)、渡邉千真(86分:唐山翔自)
開始早々に倉田が先制点
試合開始からわずか25秒で先制点が生まれた。横浜FCのキックオフでゲームが始まったが、ハーフウェーライン付近でG大阪の倉田がボールをカット。山本がすかさず縦パスを入れてパトリック、渡邉、倉田とつながり、矢島のシュートのこぼれ球に倉田が詰めてネットを揺らした。
その後は横浜FCがボールを支配し、前半終了間際には斉藤光が際どいシュートを放つも、これはG大阪のGK東口がスーパーセーブで阻止。0-1のまま迎えた後半も、攻める横浜FC、守るG大阪という構図は変わらなかったが、追加点を奪ったのはG大阪だった。
81分、敵陣でのボール奪取からショートカウンターを仕掛け、ペナルティーエリアに侵入した倉田、渡邉が立て続けにシュート。相手GKのセーブに阻まれながらも、最後はパトリックが押し込み、試合を決定づける2点目を奪った。
その直後、横浜FCは53歳のカズを投入。カズは自身の持つJ1最年長出場記録を更新し積極的にボールに絡んだが、シュートまでには至らなかった。
勝利したG大阪は自力で来季のACL出場権を獲得し、さらに同時刻に行なわれた試合で4位のセレッソ大阪が敗れたため2位も確定。今季の天皇杯に出場することが決まった。宮本監督は「リーグ後半戦は一つひとつの試合を大切に戦うことができた」と振り返り、「厳しい試合が多かったが、そういった試合を拾ってきた結果の順位だと思う」と話した。
取材◎多賀祐輔