上写真=12月15日の練習に臨むキム・ジンヒョン(写真◎CEREZO OSAKA)
「前にやられ過ぎている」
セレッソ大阪は12月16日の明治安田生命J1リーグ第33節、今季ホーム最終戦でサガン鳥栖と対戦する。現在の4位から、来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権が与えられる3位以内、今季の天皇杯出場権を得る2位以内に浮上するために、鹿島アントラーズとの最終節も含めて負けられない戦いが続く。
C大阪は前節までの4試合を3勝1分けと調子を上げており、維持したいところだ。15日の練習後にオンライン取材に応じたキム・ジンヒョンは、その4試合を1失点に抑えていることについて「満足はできないですが、チームとしては安定してきているんじゃないかと思います」と分析している。
一方で「前にやられ過ぎているので、取り返さなければいけない」とも口にした。調子が上向く前、第24節からの4試合は1分け3敗で、計8失点を喫しており、守備の出来がチームの結果に直結している。
守備の改善は、4バックから3バックへの布陣変更も要因の一つと考えられるが、キム・ジンヒョンは「僕からすれば、僕が止められなかったのが一番」と、チームが勝てなかった時期の責任を自分のプレーに求めた。「失点を少しでも減らしておけば、引き分けや、勝ちにつながる試合もあった。うまく自分の仕事ができなかった」と反省点を口にしている。
桜の守護神は「自分が止めないとチームが勝てないのは当然」と自らを鼓舞する。だからこそ「取り返さなければいけない」と感じ、「まだ全然、取り返すことができていない。ゼロで守らなければいけないと思っている」と残り2試合を見据えた。
ホーム最終戦は平日のナイトゲーム。多くの制限がある中での観戦が続いたファン・サポーターに思いを寄せて「皆さんの大きな声は、チームを勝利に近づける応援でした。(声を出しての応援が)できなくなって、つらいと思いますし、僕たちも、もっとパワーをもらえないことは、つらかったです」と語ったキム・ジンヒョンは、「大きな拍手で皆さんの強い気持ちが伝わる。そのパワーをもらって、絶対に勝ちたいです」と言葉に力を込めていた。