上写真=12月16日のサガン鳥栖戦に向けて、15日の練習を消化した瀬古(写真◎CEREZO OSAKA)
「すごくやりやすい」
セレッソ大阪は明治安田生命J1リーグで、10月の第24節から4試合で1分け3敗と失速したものの、第29節からは3連勝と復調。前節は柏レイソルと0-0で引き分けたものの、無失点に抑えており、復調後の4試合中3試合が無失点と、守備の安定がチームの結果につながっている。
12月16日の今季ホーム最終戦ではサガン鳥栖と対戦する。15日の練習後、瀬古は4バックから3バックへの変更を踏まえて「3バックになって、よりゾーンディフェンスが有効になっていると思う」と手応えを語った。結果に表れている守備の改善について「効いていると、試合をやっていて実感する」といい、4バック時と比較して「誰かが行けば、必然的に2人のカバーがいる。いまの状況は、すごくやりやすい」とコメントしている。
一方、前節のスコアレスドローについて「ゼロに抑えましたが、得点がないと試合には勝てない」と口にしている。全体のラインが下がってボール奪取後の攻撃が停滞しないように「高いラインを保つ。押し込まれたときは引いてゾーンを決めて、しっかり出ていく。そこは共通認識として持っているので、現時点では問題ないと思っている」と意識している点について語った。
湘南ベルマーレMF鈴木冬一についても語った。U-12時代からC大阪のアカデミーで瀬古と同期だった鈴木は先日、スイス・スーパーリーグ(1部)のローザンヌ・スポルトへ完全移籍することが発表されている。
「小学校のときから、ずっと家族みたいに接してきたので、自分の家族が海外に行ったような感じ」と語った瀬古は「ただただ、うれしい気持ちです」と続けた。鈴木は高校3年時にC大阪U-18から長崎総科大附高(長崎)に転籍したが、その際も、今回も瀬古に相談があったという。
「自分の好きなようにしたらいいんじゃないか、と(言った)」とやり取りを明かした瀬古は、高校3年時についても「お互いに切磋琢磨していかなければいけないので、自分の判断でいいんちゃう? と言った」と振り返った。一方、将来の海外移籍を目指す自身の心境については「焦りのようなものは全然ない」と語り、あらためて同期の新天地行きを「うれしいこととしか思っていない」と祝福した。