12月12日、明治安田生命J1リーグは第32節が開催され、鹿島アントラーズは清水エスパルスとカシマスタジアムで対戦。試合開始早々の4分と12分に上田綺世が立て続けにゴールを奪うと、守備陣もリードを守り切り、完封勝利を収めた。

三竿健斗や小泉慶らがゴールを挙げた上田綺世を祝福する(写真◎J.LEAGUE)

■2020年12月12日 J1リーグ第32節(@カシマ:観衆7,907人)
鹿島 2-0 清水
得点:(鹿)上田綺世2

・鹿島メンバー◎GK沖悠哉、DF小泉慶、犬飼智也、町田浩樹、山本脩斗、MFファン・アラーノ(83分:松村優太)、三竿健斗、レオ・シルバ(83分:永木亮太)、土居聖真(83分:荒木遼太郎)、FW上田綺世、エヴェラウド(67分:遠藤康)

・清水メンバー◎GK大久保択生、DFエウシーニョ、ヴァウド、立田悠悟、ファン・ソッコ(64分:金井貢史)、MF成岡輝瑠(46分:後藤優介)、ヘナト・アウグスト、宮本航汰、西澤健太(76分:金子翔太)、FW鈴木唯人(64分:中村慶太)、ジュニオール・ドゥトラ

「前半は非常に良く、後半は苦しい状況に」

 立ち上がりからホームの鹿島が清水陣内に攻め込む。前半3分にレオ・シルバが放ったミドルシュートは清水のGK大久保択生に弾かれるが、この場面で得たCKから上田綺世がゴールネットを揺らし、開始4分で鹿島が先制する。

 さらに攻撃の手をゆるめない鹿島は前半12分に追加点を奪う。ファン・アラーノのスルーパスに抜け出した上田がGK大久保をかわし、右足で無人のゴールにシュートを沈めた。18分と37分にはエヴェラウドが決定機を迎えたが、前半のうちに3点目はならず。それでも、2点リードで試合を折り返した。

 後半は、ハーフタイムに後藤優介を投入した清水の反撃に遭う。後半12分には西澤健太のCKからジュニオール・ドゥトラにヘディングシュートを放たれるも、ボールは枠を外れて失点を免れる。終盤にはジュニオール・ドゥトラのパスから後藤にゴールを狙われたが、三竿健斗と沖悠哉がシュートを阻み、無失点でタイムアップを迎えた。

「特に前半は非常に良くて、2点を取りました。もっと点を取れる場面はあったかと思いますが、相手も必死で耐えていた。後半は自分たちも受け身になってしまい、苦しい状況にもなりましたが、内容も大事ですけれど、我々に今はとっては勝つことが一番。(勝利が)ACLの出場枠を手にすることにつながっていくので、結果が出て良かったです」

 ザーゴ監督はそのように試合を振り返り、AFCチャンピオンズリーグ出場権が与えられる3位を狙うための重要な勝利だったことを強調した。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


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