FC東京の長谷川健太監督がサンフレッチェ広島戦を前にオンラインで取材に応じた。ACLを戦っていたカタールから7日に帰国し、今日12日に広島戦に臨む。指揮官はコンディションを考慮し、来年1月のルヴァンカップ決勝も見据えつつ、戦っていくと話した。

上写真=広島戦に向けてトレーニングを指導する長谷川監督(写真◎FC東京)

ACLは紙一重。収穫も十分にあった

 ラウンド16で敗退することになったものの、チームにとってACLを戦った経験は大きかった。取材で総括を求められた長谷川監督は、言った。

「結果は紙一重だったと思っています、東の決勝(東地区の準決勝)は神戸と蔚山現代ということで、神戸には頑張ってもらいたいですが、われわれももう一歩というところだったという思います。そこが力がなかったということなのですが、試合をやるにつれてチームの状態も上がってきたと実感していました。
 サポーターの期待に沿えなかったのは残念だったと思いますが、(ACLが)初めての選手もいて、最初はなかなかアジアの戦いに慣れていない中で試合をやるにつれてチームとしても選手個々もだんだん大会に慣れていった。そういう実感もありました。ベスト16で負けて残念ではありますが、収穫というのも十分にあったと思っています」

 連戦でタフな戦いをこなし、Jリーグとは異なる環境で過ごした日々はチームにとって大きな財産になった。

「勝負どころで決めきれるかどうか。北京(国安)にチャンスをどんどん作られてということではなかったので、ああいうワンチャンスを防げるかどうか。選手もいたので防げる失点だったと思います。そういう失点をしっかり防いで、決定機というほど決定機がたくさんあったわけではないんですが、そういう中でも決めきる力ということをチームとして持って、さらに上積みできるようにしたい。
 あとは鹿島とか浦和が頂点を極めたときに、連続や1年おきで出られたのが大きかったとも思います。東京も4年に1回とか5年に1回ではなく、アジアの大会に出続けることが大事。それが頂点を極めるには必要なことだと思います。来シーズンの出場権はありませんが、また再来年のシーズンに出場権を取れるように、来シーズンは頑張っていきたいと思います」

 貴重な経験は当然ながら来シーズンにも生かされるが、その前に、今シーズンの残り2試合と、そしてタイトルがかかる試合が残っている。

「リーグ戦は、ルヴァンカップ決勝を見据えながらメンバー構成を考えていきたい。疲労や(カタールとの)寒暖差も考慮し、ケガのリスクも加味しながら」

 ルヴァンカップ決勝は来年1月4日。まだ時間はあるが、ACL出場組に関しては無理をさせず、コンディションを考慮して起用を決めるとした。とはいえ、ホームのラスト2試合には全力で勝ちにいく。

「まずはルヴァンカップ決勝をいい状態で戦えるように持っていきたい。あとはホームで残り2試合ということで、われわれの戦う姿勢をしっかりと出して戦っていきたいと思います」

 サポーターに勝利を届け、良い流れを作ってルヴァンカップ決勝へ。ACLで改めてその重要性を確認した「戦う」姿勢を示し、残り3試合すべてに勝利してシーズンを締めくくるつもりだ。


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