ヴィッセル神戸は12月4日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ最終節を戦い、水原三星(韓国)に0-2で敗れた。ただ、試合前から首位でのグループ突破は決まっており、いわば調整試合。三浦淳寛監督は決勝トーナメントから本当の勝負が始まると語った。

上写真=広州恒大とのGS第3節に勝利して16強入りを決め、神戸の三浦監督は残りの節をしっかり調整に使った(写真◎Getty Images)

■2020年12月4日 ACL第6節 (@ハリファ・インターナショナルスタジアム)
神戸 0ー2 水原三星
得点:(水)キム・ガニ、イム・サンヒョプ

セットプレーで2失点

 選手のコンディションやチームの状態の見極めが重要になる短期決戦で、三浦監督はここ2試合のメンバーをシャッフルし、選手の配置にも変更を加えた。後半からはフォーメーションを4-3-3から4-4-2に変えるなど、さまざまなトライと見極めを行なっていたようだった。

 後半早々に先制を許し、さらにPKで追加点を奪われ、0-2で敗れた。三浦監督は結果が出ればよかったとしつつも、「あくまでもラウンド16からが勝負になるので、いろいろな組み合わせなど選手のコンディションを含めて選手の起用を考えた」と意図を語った。

 次の試合は中2日で迎えることになる。30代後半のアンドレス・イニエスタとトーマス・フェルマーレンを前半だけで起用。チーム全体のマネジメントが求められる中で、「しっかりとコミュニケーションを取り、メディカルスタッフとも話をしながら、どれくらいプレーするのがベストなのかと話す中で決めた」と考え抜いた末での起用法だったという。

 戦いぶりも、三浦監督にヒントを与えるものだった。最初の失点はCKで決められた。また、2失点目となるPKも、CKからの流れの中でファウルをおかして与えたものだった。三浦監督は「セットプレーから失点しているので、そこの修正を含めて2日間、しっかりと次に向けてベストメンバーで戦えるように良い準備をしたい」と改善点を挙げた。

 ACL初出場の神戸だが、当初からアジアナンバーワンになるとの目標を掲げて大会に臨んでいる。ACL出場権をつかみ取った天皇杯と同様のノックアウト方式のトーナメントで、クラブ2つ目のビッグタイトルへと突き進んでいる。

「広州恒大に勝った時点で突破が決まり、まず一つの目標が達成された。次の目標がノックアウトの中でしっかり勝ち進み、アジアナンバーワンになること。その目標が明確にあるので、天皇杯の経験も含めて、一つひとつの試合をしっかりと勝ち切っていく」

 中2日での連戦となるが、「あくまでもここから一つひとつ勝っていくための準備をしてきた」と指揮官は語った。一発勝負のラウンド16は12月7日、上海上港(中国)を相手に日本時間19時にキックオフとなる。


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